JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

ICTを活用して「自分で守る健康社会」を実現する東京大学COIの挑戦

2020年06月03日

シナリオを実現する

  • 主催:

    東京大学COI

  • 開催日:2013年11月 1日

解くべき課題

◆少子高齢化に伴う医療費の若者への過度の依存と負担
◆医療ニーズと科学技術シーズのミスマッチ
◆認可までの規制の壁や新たな医療機器・医薬品の高い開発リスク
◆自ら健康を積極的に維持・増進するという国民意識の低さ
◆国際的な規格化・標準化や高効率化のための技術開発が不十分

取組のポイント

10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発、COI(センター・オブ・イノベーション)プログラム採択案件

◆東大発の異次元産学連携
東京大学の特徴と強みを十分活用した産学連携で製品化と市場創生・展開の間にある「第三の死の谷」を超える環境作りを行い、健康を「自分ごと化」して地域「生涯ウェルビーイング」を推進
◆東大ならではの総合力と研究リソースを生かして「健康医療ICT標準化」を図る
◆健診データを有効活用して個人の「健康リスクの可視化」を実現
◆「疾患予防対策」
◆患者の負担軽減・QQL向上、在宅医療の質の向上につながる「医療技術革新」
◆産官学民の全てのステークホルダーが対等に参加できる【オープンイノベーションセンター】の確立

取組内容

4つの研究グループを軸に、産学連携で「自分で守る健康社会」の実現を図る。
・「自分の健康は自分で守る、高齢者も社会を支える、新健康医療産業創出により国民総所得を増大する」という「自分で守る健康社会」の実現を目指す。
・入・通院を劇的に削減する革新的予防・診断・治療システムの開発や、「家庭で健康に」過ごすための、科学的エビデンスに基づいた健康・医療指導サービス等の提供に取り組む。

◆「健康医療ICT標準化」グループ(基盤)の研究開発テーマ
・パーソナルゲノム情報・臨床情報統合データベース構築
・革新的臨床シークエンサーとゲノム解析・解釈システムの開発
・認知症の予防・根本治療・介護サービスシステムの開発
◆「健康リスク可視化」グループ(神奈川県の未病PJと連携)の研究開発テーマ
・エビデンス基づく個人毎のメタボ未来予測と行動変容促進
・音声病態分析工学による認知症等の超早期診断
・ROADコホートによる介護リスク予測
・マイクロデバイスを活用した家庭での測定デバイスの開発
◆「疾患予防対策」グループの研究開発テーマ
・ICTを活用した糖尿病予防、糖尿病性腎疾関連因子の解析
・免疫疾患対応
◆「医療技術革新」グループの研究開発テーマ
・医療技術評価実験室を活用した日帰り治療技術の開発
・多能性幹細胞によるがん治療
・高機能ゲルによる口腔・顎顔面領域用骨再生デバイスの開発

その他、病院敷地内に建設した分子ライフイノベーション棟の医療技術評価実験室を中心とした、産官学民の全てのステークホルダーが対等に参加できる【オープンイノベーションセンター】を確立する。

シナリオの関係者

プロジェクトリーダー:東京大学COI機構長 池浦富久氏
研究リーダー:東京大学工学系研究科、医学系研究科兼担教授 鄭雄一氏

シナリオの出どころ

関連情報

「健康社会」に関する情報
「ウェルビーイング」に関する情報
「少子高齢化 医療」に関する情報
「医療 情報システムデータベース」に関する情報

お問い合わせ先

東京大学COI

coi-jimu@bioeng.t.u-tokyo.ac.jp

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