JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

温室効果ガス排出緩和と気候変動に適応する食糧安定生産の取組

2020年03月12日

シナリオを実現する

  • 主催:

    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

解くべき課題

◆水田からの温室効果ガス排出抑制による地球温暖化の緩和
・温室効果ガスの一つであるメタンは、日本では稲作由来が45%を占めている。
◆気候変動による農作物の品質低下回避と安定生産
・近年の夏季の高温傾向は水稲の収量や品質低下に悪影響を及ぼしている。

取組のポイント

「STI for SDGs」アワード(第1回)「優秀賞」受賞案件
◆水田から排出されるメタンを平均で3割削減する技術を確立
・農業に起因する温室効果ガスの排出をリアルタイムに測定する技術を用いて、水田を乾かす「中干し」の最適な期間を解明し、温室効果ガスの排出量を抑制。
◆高温年でも品質や収量が安定し病害虫に強い「高温障害適応水稲品種」を開発
◆開発品種を地域ブランド化することにより、地域振興にも貢献
・日本全国、さらには世界への展開可能性あり。さらなる水平展開が実現されれば温室効果ガスの排出削減、地域農業の持続可能性への貢献が期待できる

取組内容

◆中干し延長による温室効果ガス排出削減技術
・温室効果ガスのリアルタイム測定技術を用い、温室効果ガスの季節変動パターンを把握。さらに、複数地域において温室効果ガス排出と水稲の生産性の関係を定量的に把握し、収量や品質への影響なくメタン排出量を平均で3割削減する技術を確立した。
・インドの水稲研究機関との共同研究に発展し、海外への適用拡大も視野に。
◆農作物に及ぼす温暖化の負の影響への対策
・ゲノム情報やDNAマーカー選抜技術を活用した品種開発に取り組み、高温下でも品質が安定し、病害虫(トビイロウンカや縞葉枯病等)に強い品種を開発。地域ブランド米の安定生産を実現した
・「高温適応種」として、「にこまる」(2006年)、「笑みの絆」(2011年)、「恋の予感」(2014年)、「秋はるか」「にじのきらめき」(2018年)の栽培開始。

シナリオの関係者

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

関連リンク

関連情報

「温室効果ガス削減」に関する情報
「中干し」に関する情報
「気候変動対応」に関する情報
「温暖化適応」に関する情報
「温暖化緩和策」に関する情報

お問い合わせ先

http://www.naro.affrc.go.jp/inquiry/index.html

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