室原 豊明 | (名古屋大学 医学系研究科病態内科学講座 教授) |
沼口 靖 | (名古屋大学 医学部プロテアーゼ臨床応用学 准教授) |
(1) | iPS由来血管前駆細胞(iPS VPC)の分化誘導方法の検討 iPS細胞をマウス皮膚線維芽細胞より作成する。このiPSより内皮前駆細胞、血管平滑筋前駆細胞などのいわゆる血管前駆細胞(Vascular progenitor cell: VPC)の分化誘導法を確立するためにiPS細胞の培養と分化誘導実験を行う。 |
(2) | iPS由来血管前駆細胞(VPC)の安全性と血管新生能の検討 マウスiPS VPC細胞を、ホスト個体(iPSが由来する同一個体)またはヌードマウスの皮下などに移植し、奇形種(teratoma)の形成が見られないかどうかを検討する。また、移植後に血管再生が誘導できるか否かを組織学的に検討する。培養系では、細胞の増殖能・遊走能・ネットワーク形成能などを検討する。 |
(3) | iPS由来 VPCのシート化の至適条件の確立 マウスiPS由来血管前駆細胞の誘導が可能になった場合、これらの細胞を磁気シート工学により、細胞シート作成を試みる。この際に至適培養条件・操作条件を検索する。 |
(1) | iPS由来血管前駆細胞(VPC)の分化誘導方法の検討。 iPS由来VPCの安全性の検討。虚血組織移植実験。 |
(2) | iPSからEPC及びSMPCを誘導するシステムを樹立する。 |
(3) | 上記で EPV, SMPC が得られた場合、動物移植実験にて、血管再生能があるか否かについて検討する。 |