2016年(平成28年)3月31日をもちまして、領域の活動は終了致しました。

HOME>>研究開発プロジェクト紹介>>健康長寿を実現する住まいとコミュニティの創造

研究開発プロジェクト紹介

健康長寿を実現する住まいとコミュニティの創造 <カテゴリーⅡ>

伊香賀俊治

研究代表者:伊香賀 俊治
慶應義塾大学 理工学部 教授

(研究期間:平成24年10月~平成27年9月) 伊香賀プロジェクトホームページ

プロジェクトの目的から成果まで。 全体概要はこちら

プロジェクトの目標

①健康長寿に資する住環境の論拠獲得
②健康的な住まい方や暮らし方に関する生涯学習の推進
③負担の少ない見守りシステムの構築


プロジェクトの概要

 このプロジェクトでは、高齢化率が我が国全体の40年後(2050年)の姿となっている高知県梼原町をモデルとして、『健康長寿を実現する住まいとコミュニティ』の在り方について実証していきます。梼原町では、1971年に無医村となった経験から『住民の健康は住民で守る』を理念として、行政と住民が一体となって住民の疾病予防・健康づくり活動を行ってきました。これは住民の中から「健康文化の里づくり推進員」を任期制で選定するなどして制度化され、30数年にわたって行われています。しかしながら、超高齢化に伴い、見回りを行う住民も平均65歳を超え、高齢者が高齢者を守らなければならない「老老看護型社会」となりつつあります。また、在宅での介護・医療を求めるニーズが増えるが故にサービス従事者らの労働・移動負担が増大し、サービス供給者の疲弊や不安定な救急体制を招いています。
 そこで、今回は、梼原町のこれまで行なってきた生活習慣改善による“一次予防”活動を拡充すると共に、住まいとコミュニティの改善による“ゼロ次予防”の構築を目指します。官学民が協働したフィールド調査や生涯学習、見守り活動の推進によって、健康長寿に資する住環境と住まい方に関して意識を共有することでこの目標を達成していく予定です。ここで得た知見については、梼原町同様の中山間地域のみならず、これから高齢化を迎えようとする都市部を含む日本全国への適応に関しても議論を重ね、超高齢化社会に資する健康長寿支援システムの構築を果たしていきます。


研究開発への関与者

<実施者>
慶應義塾大学
首都大学東京
北九州市立大学
一般財団法人建築環境・省エネルギー機構
特定非営利活動法人サステナブル・コミュニティ研究所
社団法人農協共済総合研究所
独立行政法人建築研究所
神戸夙川学院大学
東京理科大学
順天堂大学
多摩大学
<協力者>
高知県梼原町
国民健康保険梼原病院


コミュニティ紹介~高知県梼原町~


 梼原町は、愛媛県と高知県の県境に位置する典型的な中山間地域で、人口約3,800人が暮らしています。町の総面積(237km2)の91%が森林に覆われ、清流四万十川の源流地域であるなど自然豊かな町です。南国高知でありながら冬季は降雪にみまわれ、雪に閉ざされることもある山深い地でもあります。
 また、環境に配慮したまちづくりを行う“環境モデル都市”としても知られています。梼原町はエネルギー自給率100%を目指した街づくりを推進しており、2009年に内閣総理大臣より認証を受けました。東日本大震災以降は益々注目されるようになり、他の自治体からの視察団が盛んに訪れています。
 一方で、2012年の高齢化率が 39.5%に上るなど高齢化が先鋭的に進行しています。これに先駆けて、行政と住民が連携した健康づくり活動も行なってきました。環境面だけでなく健康面でも先進的に取り組んできたまちが梼原町です。


梼原

イベント情報


報道情報

こちらをご覧ください。


プロジェクトのこれまでの動き

第2回領域シンポジウム 発表資料(PDF:3,574KB)
第3回領域シンポジウム  ポスター(PDF:1,720KB)
第4回領域シンポジウム  発表資料(PDF:1,015KB)  ポスター(PDF:1,077KB)
平成27年度領域シンポジウム  発表資料(PDF:927KB)  ポスター(PDF:766KB)


現場通信

2012年11月14日~15日 サイトビジット報告
2014年2月21日~22日 サイトビジット報告


研究開発実施報告書

平成24年度研究開発実施報告書 (PDF:2,186KB)
平成25年度研究開発実施報告書(PDF:2,915KB)
平成26年度研究開発実施報告書(PDF:2,131KB)
研究開発実施終了報告書(PDF:6,706KB)
  参考資料:
健康長寿に向けたアンケート調査(PDF:1,056KB)
健康長寿のための住まい方アドバイスBOOK(PDF:2,109KB)


関連リンク



研究開発プロジェクト紹介