マネジメントの現場から

第2回領域合宿

12月15日〜16日 (東京都府中市 セミナーハウス クロス・ウェーブ 府中)

【1日目】12月15日(日)

領域総括挨拶

合宿開催の挨拶とともに、総括に本合宿の狙いについてお話頂きました。


【本領域の目指すところ】

危機・災害に備えて対策を一元化して体系化し、効果的な対応を図るために必要となる新しい知見の創出、あるいは方法論の開発を行う。

その中で、ステークホルダーを効果的に連携させることによって、安全な都市・地域を構築するとともに、人々に安心を提供するため、現場に立脚した政策提言や対策の実証をする。

そして、研究開発活動および得られた研究開発の成果が、当該地域・研究領域の枠を超えて活用され、普及・定着するように情報共有・意見交換や、連携共同のための関係者間のネットワークを構築するというのも目的のひとつ。

本合宿では、3つめを中心に取り組む。


【本領域のキーワード:コミュニティ・レジリエンスについてのワークショップ】

昨年の合宿では、コミュニティ・レジリエンスを概念的にとらえたが、今回は、社会実装を視野に入れワークショップを行う。各プロジェクトがどういう不具合、課題、あるいは望ましからざる状況を改善しようとしているのか、というような観点で、具体的にコミュニティ・レジリエンスについて考えていただく。

RISTEXについて

社会技術研究開発センター長から、センターについてご挨拶を兼ねての説明を行いました。

平成24年度・25年度採択 研究開発プロジェクト紹介

平成24年度・25年度に採択された9つの研究開発プロジェクトが、プレゼンテーションを行いました。
(1)研究開発の目標
(2)目標達成のアプローチ法
(3)到達点や課題
(4)アピールしたいこと

平成25年度採択 企画調査プロジェクト紹介

平成25年度に採択された3つの企画調査プロジェクトが、プレゼンテーションを行いました。
(1)企画調査の目標
(2)目標達成のアプローチ法
(3)想定される課題
(4)アピールしたいこと
発表方法に工夫を加えたことで、質疑応答も闊達に行われ、今後の研究に向けて有意義な時間となりました。

【2日目】12月16日(月)

林総括からの話題提供とグループワーク

グループワークを行うにあたり、林総括より「災害対応マネジメントサイクルとコミュニティ・レジリエンス」について話題を提供して頂きました。


グループワーク(1)「解消すべき不具合・改善すべき状況の構造化について」

コミュニティ・レジリエンスの観点から、1)各々のプロジェクトが解消を目指す問題点、2)他のプロジェクトの紹介を聞いて、解消すべきだと感じた問題点、3)今までの議論では抜けているが、領域全体として解消すべきだと感じた問題点の3点について、6つのグループにわかれて活発な議論が行われました。その後、各グループから発表を行い、解消すべき不具合・改善すべき状況の構造化について、共通認識を図りました。


グループワーク(2)「そのような不具合・状況がうまれる因果関係の明確化について」

なぜそのような不具合・状況が生まれるのかを構造化し、事態の改善を各グループ毎に検討し合いました。その後、発表を行い、分析した結果についての共有を行いました。

合宿のまとめ

今回の合宿では、昨年度よりもさらに一歩踏み込んだ形で「コミュニティ・レジリエンス」をどう捉えるかについて議論が行われ、結果、領域としてより高めていこうとする、具体的な足掛かりを沢山得られた貴重な時間となりました。今後の成果に向けて、また、最終公募の年度を迎えるにあたり、大変有意義なものであったと、皆様からお言葉も頂きました。

今年も昨年同様お天気に恵まれ、実りの多い合宿となりました。