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「中学生のための太陽電池教室」開催報告(平成25年9月7日)

 平成25年9月7日(土)に、郡山市こども総合支援センター(ニコニコこども館)において「中学生のための太陽電池教室」を、科学技術振興機構(JST)の主催、 郡山市教育委員会の後援により開催しました。当初の予定人数を上回る参加希望があり、当日は中学生28名と小学生15名の計43名が参加しました。

 はじめに、革新的エネルギー研究開発拠点形成事業の研究総括である東京工業大学の小長井誠教授から、太陽電池の発明やメリット、太陽電池研究の目標などについて講義があり、 その後3つのグループに分かれて3種類の体験コーナーを順番に回りました。

 光の色と発電との関係を学ぶ実演コーナーでは、目に見えない赤外線でも結晶シリコンで出来た太陽電池が発電する実験を見ました。講師との対談コーナーでは、 太陽電池に当たる光を隠していくと太陽電池につながったミニ扇風機の回転速度が遅くなっていく様子を観察しました。工作コーナーでは、ミニソーラーカーを組み立て、光を当てて走らせる実験をしました。

 当日は曇っていたため残念ながら屋外での実験はできませんでしたが、参加した子どもたちにとって初めて習う難しい内容もある中で、実物を見て触りながら光をうまく利用する方法を考え、光にまつわる不思議な性質をみんなが積極的に学習しました。

 最後に小長井先生から一人ずつに「未来博士号認定証」が手渡され、少し照れつつも喜んで受け取っていました。 参加した子どもたちや郡山市の関係者からは本事業の実施拠点となる産総研福島再生可能エネルギー研究所を見学したいという声や、来年以降の科学教室に期待する声が寄せられました。

今後も、様々な機会に一般の方と対話を行い、本事業の取組みへの理解を深めていただくとともに、未来を担う人材育成にも貢献していきます。

[開催案内]
  小長井教授の講義
光の色と発電との関係  
  講師との対談
ミニソーラーカー工作コーナー