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JSTnews 2025年6月号

JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。

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2025年6月号

特集
有用な未知の反応を設計する「知能」創出
量子化学計算と情報科学を融合して挑む
ネガティブな孤立から前向きの「個立」へ
中学生向けプログラム「e-BOCCHI」を展開

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P.03特集 1― 有用な未知の反応を設計する「知能」創出 量子化学計算と情報科学を融合して挑む

有用な未知の反応を設計する「知能」創出 量子化学計算と情報科学を融合して挑む

化学は、実験を繰り返す試行錯誤の学問からコンピューター上のシミュレーションへと進化してきたが、近年になって、量子化学計算や情報科学などを融合して化学反応の予測や制御を試みる動きが加速している。北海道大学大学院理学研究院の前田理教授と東京大学大学院情報理工学系研究科の岩田覚教授らは、化学反応における原子の動きの全貌を捉え、有用な未知の化学反応を次々に設計する「知能」を創出することを目指して、学際的な取り組みを進めている。

P.03-07をPDFで読む(PDF:3.2MB)

P.08特集 2― ネガティブな孤立から前向きの「個立」へ 中学生向けプログラム「e-BOCCHI」を展開

ネガティブな孤立から前向きの「個立」へ 中学生向けプログラム「e-BOCCHI」を展開

単身世帯の増加や人間関係の希薄化によって社会から孤立する人が増えている。なぜ、人は「孤独であること」をネガティブに捉えてしまうのだろうか。筑波大学医学医療系の太刀川弘和教授を代表者とするプロジェクトでは、孤立や孤独の生成プロセスの解明や介入方法を開発し、2023年からはひとりぼっちでも前向きな考え方ができる「e-BOCCHI(イーボッチ)」プログラムを中学校で展開して一定の効果を上げている。太刀川さんらが目指すのは、孤立や孤独の状態でもメンタルヘルスが悪化しない「個立」だ。

P.08-11をPDFで読む(PDF:2.7MB)

P.12連載― イノベ見て歩き 第20回

バナナに感染する「フザリウム菌」を診断 病害を未然に防ぎ、ペルーで普及を目指す
連載 イノベ見て歩き

社会実装につながる研究開発現場を紹介する「イノベ見て歩き」。第20回は、バナナの重要病害である萎凋病(いちょうびょう)の病原体である「フザリウム菌」に対して、特異的診断法と感染被害を未然に防ぐための戦略を構築し、南米のペルーで検出技術の普及を目指す、東京農工大学大学院農学研究院生物制御科学部門の有江力教授を訪ねた。

P.12-13をPDFで読む(PDF:1.6MB)

P.14NEWS & TOPICS

NEWS&TOPICS
研究成果
マウス体内の金ナノ粒子の分布を可視化
研究成果
機能性流体活用し岩石の割れ目多方向に
研究成果
内耳蝸牛の小さな内部構造を非破壊で3D化
研究成果
光技術で磁石のとびとびの値を直接観測

P.14-15をPDFで読む(PDF:1.2MB)

P.16さきがける科学人― ITを活用した「健康行動セキュリティ」を提唱 誘惑に負けやすい現代人を健康リスクから守る

ITを活用した「健康行動セキュリティ」を提唱 誘惑に負けやすい現代人を健康リスクから守る

九州大学 大学院システム情報科学研究院 情報知能工学部門 助教

中村 優吾

P.16をPDFで読む(PDF:1.2MB)

ロゴ:未来をひらく科学技術 JST news

ISSN 1349-6085

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