JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2015年度>2015年6月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.02研究監メッセージ
手強いCO2削減への道
「研究監」は、JSTでの重点分野ごとの研究開発を一気通貫でリードする役割を担っており、各専門分野で担当が分かれています。今月は「グリーンイノベーション」を担当している古賀明嗣さんです。
P.03戦略的創造研究推進事業ERATO 香取創造時空間プロジェクト
160億年に1秒しか狂わない「光格子時計」を実現
私たちの生活を支える時計が、新たな進化を遂げた。2014年初頭、東京大学の香取秀俊教授らが開発した「光格子時計」が、これまでの原子時計をはるかに上回る精度を実現したのだ。その精度はなんと「160億年に1秒しか狂わない」というもの。超高精度の時計の出現によって、私たちの「時間」は、どのように変化するのだろうか?
P.08第3回国連防災世界会議でシンポジウムを開催
災害に学び、復興に汗しながら、強靭な社会を目指す
大災害に遭遇した経験を、次の時代の防災や減災として生かすために伝えよう?世界各国の首脳や閣僚、国連機関の代表が集まり、2030年までの防災戦略を検討する「第3回国連防災世界会議」が東日本大震災の被災地である宮城県仙台市で開催された。JSTは、これまでの研究開発や研究成果の社会還元に関する取り組みを広く紹介するため、会議のパブリック・フォーラムの一環としてシンポジウムを主催し、防災研究の今後の方向性とファンディング機関としての役割などについて話し合った。
P.12研究成果最適展開支援プログラム A-STEP 【FS】探索タイプ 情報通信分野/社会基盤分野
驚きの飛行ロボット-電動マルチローターヘリコプター
マルチローターヘリコプターは6枚のローターで安定して飛行できる画期的なヘリコプター。GPSやレーザースキャナーを搭載して自律飛行ができるので、災害現場や救助活動に活躍すると期待されています。今回はマンガ家Toriさんが千葉大学の野波健蔵特別教授を訪問し、マルチローターヘリコプターの魅力を紹介します。
P.14JSTの最近のニュースから…
NEWS & TOPICS
【研究成果・話題】 研究成果から想像される未来の生活―短編アニメ「日本未来ばなし」を公開 【研究成果】 環境にやさしい医薬品合成で国際競争に勝つ 【話題】 つくろう、科学とともにある社会―サイエンスアゴラ10歳。あなたの力がほしい― 【話題】 研究倫理映像教材「THE LAB」日本語版をオンライン公開しました
P.16戦略的創造研究推進事業さきがけ「ライフサイエンスの革新を目指した構造生命科学と先端的基盤技術」領域研究課題「膜超分子モーターの相関構造解析による分子メカニズムの解明」
「研究者」は人類の夢をかなえる仕事
千葉大学大学院理学研究科教授 村田 武士
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開発した光格子時計の前で、光格子時計がひらく未来について熱く語るERATO香取創造時空間プロジェクト研究総括の香取秀俊さん。「これは“ 時空間” の歪みを可視化する時計なのです。誰かが思わぬ使い方を考えて、私たちの暮らしをより豊かに便利にしてくれると思います」。