
半導体レーザーはビームが楕円、という常識が変わろうとしている。京都大学の野田教授は半導体にフォトニック結晶を組み合わせ、さまざまな形状のビームをつくってきた。
Aのドーナツ4つが並んだ不思議な形のビームは表紙背景(電子顕微鏡画像を元に再構成したイメージ図)のパターンのフォトニック結晶を使って出す。孔の間隔を他より広げた部分(濃い緑の筋状)を、間をあけて縦横に並べて実現した。
孔がおむすび型の場合のビームB、丸い孔がすべて等間隔の場合のビームCなど、いずれも野田さんが開発したレパートリーのごく一部だ(手前3枚の孔の画像は拡大率が背景の2~3倍)。