JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2013年度>2013年5月号
JSTnewsは、独立行政法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.03 "横綱がん遺伝子"の発見がもたらした
「がん医療」新たな時代の幕開け
がんの治療法が大きく変貌しようとしている。そのきっかけを生んだのが、がんを引き起こす強力な原因となる"横綱級"遺伝子の発見だった。"横綱がん遺伝子"は、がんの診断や治療戦略にどのような変革をもたらしたのか。
P.08
「科学」と「協働」で子どもの安全を守る
「科学」によるアプローチと、市民や行政が力を合わせ活動する「協働」によって子どもを守ろう―RISTEX「犯罪からの子どもの安全」研究開発領域は、6年間にわたる13プロジェクトの取り組みの成果をもとに、2013年3月に「犯罪から子どもを守る7つの提言」を発表した。このプロジェクトの中から2つの研究開発の代表者に、科学的成果を実際の社会で実践するときの課題などについて聞いた。
P.12 アフリカ南部での成果を世界の季節予測に生かす
異常気象を正確に予測し、社会に役立てる
農業への依存が強いアフリカ南部は、異常気象の影響で大きな被害を受けやすいといわれる。海洋研究開発機構(JAMSTEC)アプリケーションラボの山形俊男所長らは、気候変動予測に関する世界最先端の研究成果を生かして、南アフリカの異常気象を予測し、アフリカ南部の農業や防災などに生かすための研究プロジェクトを行ってきた。
P.14 科学技術振興機構の最近のニュースから…… TOPICS
P.16 若手研究者ベンチャー創出推進事業研究開発課題「パーソナライズド・ガジェットの開発/販売支援の事業化に関する開発」
やりたいことを追い続けて起業へ
株式会社SUSUBOX 代表取締役 相部範之
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新たながん遺伝子を見つけ出すため、東京大学の研究室で間野博行さんらの研究チームが取り組む、がん遺伝子のスクリーニング実験。がん検体から取り出した遺伝子を組み込んだ細胞を培養し、がん化したかどうかを顕微鏡で観察する様子。培養皿上で体内と同じようにがん化させるための効果的な手法の開発に3年間かかったという。