調査研究報告会

開催主旨

 JST(科学技術振興機構)の「新たな目標検討のためのビジョン策定」。
「ミレニア・プログラム」とも呼ばれる本プログラムは、若手研究者からなる21の目標検討チームが、自らが実現したい2050年の社会像、目標達成に向けて取り組むべき課題、 2050年の社会像からバックキャストした2030年の具体的な達成目標、目標達成に至るシナリオなどについて、およそ半年をかけて調査し、その結果を「新たなムーンショット目標(注)候補」として報告書に取りまとめるものです。
 今回の調査研究報告会では、 21名のチームリーダーが登壇し、それぞれが実現したい2050年の社会像とその実現に必要であると考える研究開発シナリオを、これまでの調査研究の成果に基づいて紹介します。

(注)「新たな目標検討のためのビジョン策定」は、ムーンショット型研究開発事業の一部として実施しているプログラムです。ムーンショット 型研究開発事業は、高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的な研究開発を推進するものです。
 すでに7つのムーンショット目標が決定し、47の研究開発プロジェクトが進行していますが、新型コロナウイルス感染症が及ぼす社会・経済への影響に鑑み、ポスト・コロナ時代に求められる社会像のビジョンを有する新たなムーンショット目標を策定するため、この「ミレニア・プログラム」を実施しています。
 JSTは、21チームから提出された報告書に基づいて評価を行い、新たな ムーンショット目標として相応しいものを ムーンショット目標案として選考します。その後、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)により新たなムーンショット目標が決定された後、その実現に向けた研究開発プロジェクトの公募を行います。

概要

日時:
2021年7月17日(土) 9:00-18:00
2021年7月18日(日) 10:00-17:30
開催方法:
動画ページへ YouTubeライブ配信(7/17) 動画ページへ YouTubeライブ配信(7/18)

オンライン開催(YouTube、Zoom)
【YouTube】7月17日(土)09:00-18:00(オーラルセッション等)、7月18日(日)10:00-12:00(パネルディスカッション等)
【Zoom】7月18日(日)13:00-17:30(インタラクティブセッション・個別面談会)

本報告会は、オンラインで開催します。
Youtube接続先は、お申し込みいただいた方全員に、7月16日(金)までにご連絡いたします。
インタラクティブセッション及び個別面談会のZoom接続先については、お申し込み時に「参加」「参加未定」とご回答いただいた方に、7月16日(金)までにご連絡いたします。

参加費:
無料
主催:
国立研究開発法人科学技術振興機構

プログラム

※プログラムは予告なく変更される場合があります。

7/17(土)動画ページへ YouTubeライブ配信(7/17)

09:00-09:15 開会挨拶
濵口 道成(科学技術振興機構 理事長)
上山 隆大(総合科学技術・イノベーション会議 有識者議員)
09:15-09:30 ミレニア・プログラム概要紹介
中島 英夫(科学技術振興機構 挑戦的研究開発プログラム部 部長)
09:30-10:50 オーラルセッション1 セッション1発表者一覧
チームリーダーによるショートプレゼンテーションを実施します。
10:50-10:55 休憩
10:55-12:15 オーラルセッション2 セッション2発表者一覧
チームリーダーによるショートプレゼンテーションを実施します。
12:15-13:15 休憩
13:15-14:15 オーラルセッション3 セッション3発表者一覧
チームリーダーによるショートプレゼンテーションを実施します。
14:15-14:20 休憩
14:20-15:20 オーラルセッション4 セッション4発表者一覧
チームリーダーによるショートプレゼンテーションを実施します。
15:20-15:25 休憩
15:25-16:25 オーラルセッション5 セッション5発表者一覧
チームリーダーによるショートプレゼンテーションを実施します。
16:25-16:30 休憩
16:30-17:50 オーラルセッション6 セッション6発表者一覧
チームリーダーによるショートプレゼンテーションを実施します。
17:50-18:00 閉会挨拶
渡辺 捷昭(前 トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長)

7/18(日)動画ページへ YouTubeライブ配信(7/18)

10:00-10:05 挨拶(YouTubeライブ配信)
白木澤 佳子(科学技術振興機構 理事)
10:05-11:55

パネルディスカッション(YouTubeライブ配信)
本プログラムを統括するビジョナリーリーダーと、21名のチームリーダーによるパネルディスカッションを実施します。 

<モデレーター>
足立 正之(株式会社堀場製作所 代表取締役社長)
天野 浩 (名古屋大学 未来材料・システム研究所 教授)
久能 祐子 (S&R財団理事長(米国)、Halcyon共同創設者兼理事(米国)、京都大学理事(非常勤))

11:55-12:00 閉会挨拶(YouTubeライブ配信)
渡辺 捷昭(前 トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長)
12:00-13:00 休憩
13:00-15:00

インタラクティブセッション(Zoom)

13:00-14:00 インタラクティブセッション 第1部 担当チーム一覧 (PDF:131KB)
14:00-15:00 インタラクティブセッション 第2部 担当チーム一覧 (PDF:135KB)

インタラクティブセッションは、学会等でのポスターセッションに相当するものであり、参加者の皆様からのご質問にチームリーダーがお答えします。インタラクティブセッションはZoomにて行います。お申し込み時に「参加」「参加未定」とご回答いただいた方には、7月16日(金)までに、当日の進め方及び接続先URLをご連絡いたします。

15:00-15:30 休憩
15:30-17:30

目標検討チームとの個別面談会(Zoom)

15:30-16:30 個別面談会第1部 担当チーム一覧 (PDF:131KB)
16:30-17:30 個別面談会第2部 担当チーム一覧 (PDF:135KB)

個別面談会は、名刺交換会に相当するものであり、参加者お一人ずつ、短時間でチームと個別に連絡先共有・面談を行っていただけます。個別面談会はZoomにて行います。お申し込み時に「参加」「参加未定」とご回答いただいた方には、7月16日(金)までに、当日の進め方及び接続先URLをご連絡いたします。

セッション1

2050年までに、動物由来の未知感染症に対するマネジメントシステムを構築し、感染症にレジリエントな社会を実現する

調査研究課題名:野生動物に由来する未知の感染症に対する次世代リスクマネジメントシステム構築のための調査研究

チーム名:動物由来感染症マネジメント検討チーム

チームリーダー:安藤 清彦(農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 主任研究員)

2050年までに、日本にGreen Valleyを創出し、誰でも、いつでも、どこでも、何でも栽培出来る食料生産技術を確立し、世界中の人々が豊かな食生活を送り、自己実現を追求出来る世の中を実現する

調査研究課題名:緑の革命2.0の実現に向けた調査研究

チーム名:SACMOTs

チームリーダー:石橋 勇志(九州大学 大学院農学研究院 准教授)

2050年までに、海洋の財化・可視化・利用最適化のサイクルを経済動機で駆動させ、新海洋国家=日本を実現する。

調査研究課題名:地域海洋資源を起点とした自律的な社会経済圏が、繋がり、寄り添う、新しい海洋国家創成に関する調査研究

チーム名:WeOn(ウィーオン:Wealth of Ocean Nation)

チームリーダー:石村 学志(岩手大学 農学部 准教授)

2050年までに、⾃然⽣態系と社会システムが調和的に接続され相利的に発展する強靭な⽣態-社会システム共⽣体を実現

調査研究課題名:強靭な生態-社会共生体を実現するためのテクノロジーに関する調査研究

チーム名:生態-社会システム共生体化

チームリーダー:近藤 倫生(東北大学 大学院生命科学研究科 教授)

セッション2

2050年までに、台風の「脅威」を「恵み」に変換し資源活用することで安心かつ安定した持続可能な社会を実現

調査研究課題名:ムーンショット目標検討に向けた台風制御と台風発電についての研究開発と社会実装に関する調査研究

チーム名:タイフーンショット

チームリーダー:筆保 弘徳(横浜国立大学 教育学部 教授)

2050年までに、気象を制御し、豪雨や台風などの気象災害の恐怖から解放された社会を実現

調査研究課題名:気象制御可能性に関する調査研究

チーム名:気象制御可能性検討チーム

チームリーダー:三好 建正(理化学研究所 計算科学研究センター チームリーダー)

2050年までにすべての人、そして地球が宇宙と繋がり宇宙と共生し恩恵を享受する社会を実現

調査研究課題名:誰もが自由にアクセスできる宇宙利用に関する調査研究

チーム名:宇宙を誰もが自由にアクセス・利用できる空間へ

チームリーダー:稲守 孝哉(名古屋大学 大学院工学研究科 准教授)

2050年までに、すべての生物がデータ化された世界を構築し、あらゆる社会課題が解決されるものづくり革命を実現

調査研究課題名:宇宙に人類が進出するための「デジタル⽣物圏」構築に関する調査研究

チーム名:「DIGITAL BIOSPHERE」未来共創チーム

チームリーダー:西原 禎文(広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授)

セッション3

2050年までに、地球のSmart Earth化を実現

調査研究課題名:ポスト・アントロポセンの価値観・行動様式・科学技術に関する調査研究

チーム名:チーム ポスト・アントロポセン

チームリーダー:秋山 肇(筑波大学 人文社会系 助教)

2050年までに、柔軟な「場」で誰もが安全で幸せに暮らせる社会を実現

調査研究課題名:柔軟で安心な「場」と多様な幸せのカタチを実現するFlexインフラに関する調査研究

チーム名:Flexインフラを考える会

チームリーダー:今西 美音子(株式会社竹中工務店 技術研究所 研究員)

2050年までに、100億人・100億通りの自己実現を可能とする世界(イネーブリング・ワールド)を具現化

調査研究課題名:全人類の自己実現を追究するヒューマン・セントリックな都市の再定義に関する調査研究

チーム名:イネーブリング・シティ

チームリーダー:武部 貴則(横浜市立大学 先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター センター長/特別教授)

セッション4

2050年までに、インフラの拘束から解放されて暮らし方の自由度が飛躍的に向上した社会を実現

調査研究課題名:インフラの投射によって実現される動的居住空間に関する調査研究

チーム名:Candy Factory

チームリーダー:上野 真(宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 主任研究開発員)

2050年までにエネルギーから自由になるHO・DO・HO・DOの自律分散ネットワーク社会を実現

調査研究課題名:マルチスケールなエネルギー収穫・貯蔵システムによる適度な分散社会の可能性に関する調査研究

チーム名:Moon Village ~ HO・DO・HO・DO

チームリーダー:能村 貴宏(北海道大学 大学院工学研究院 准教授)

2050年までに、全ての人がエネルギー・物質・水をパーソナルに循環させる自立型生活空間を得られる社会を実現

調査研究課題名:電解をコアテクノロジーとした集積化可能なパーソナルグリッド(PG)の実現に関する調査研究

チーム名:電解パーソナルグリッドチーム

チームリーダー:長澤 兼作(横浜国立大学 先端科学高等研究院 特任教員(准教授))

セッション5

2050年までに、細胞と人工素材を融合したiL-Cellにより、場所を選ばず、未病を実現できる社会を実現

調査研究課題名:動物細胞と植物細胞の融合、蓄電機能、センサー機能の搭載が可能な非細胞微粒子開発に関する調査研究

チーム名:Intelligent Living Cell

チームリーダー:樋口 ゆり子(京都大学 大学院薬学研究科 准教授)

2050年までに、身体機能や脳・神経機能の拡張技術によって誰もがなりたい自分になれる社会を実現

調査研究課題名:埋込サイボーグ技術の社会実装に係る技術・社会的課題および社会システムに及ぼす影響に関する調査研究

チーム名:埋込サイボーグ技術社会実装検討チーム

チームリーダー:藤原 幸一(名古屋大学 大学院工学研究科 准教授)

2050年までに、望めば誰もが、将来に夢と希望を持って、子供を産み育てられる社会を実現

調査研究課題名:「望めば誰でも安心して子供を産み育てられる社会」の実現に向けた具体的目標課題に関する調査研究

チーム名:子孫繁栄社会構築チーム

チームリーダー:吉田 慎哉(東北大学 大学院工学研究科 特任准教授)

セッション6

2050年までに、伝統とテクノロジーの融合により安寧と活力が共存する社会の実現

調査研究課題名:伝統知にもとづく理想的な心理状態の定義化と計測法、誘導法、社会実装法の具体化に関する調査研究

チーム名:Psyche Navigation Systemによる安寧・活力共存社会実現チーム

チームリーダー:熊谷 誠慈(京都大学 こころの未来研究センター 准教授)

2050年までにこころ伝達手段獲得による孤独ゼロのウルトラダイバーシティ社会を実現する

調査研究課題名:サイバー空間のコミュケーションインフラ構築による孤独ゼロのウルトラダイバーシティ社会に関する調査研究

チーム名:サイバー空間の次世代コミュケーションインフラ構築による世界の中で誰も孤独を感じないウルトラダイバーシティ社会の実現

チームリーダー:岡田 志麻(立命館大学 理工学部 准教授)

2050年までに、誰もが⾃律的な個⼈としての幸福を感じながらも、⼈類という集団としても調和に満ちた社会を実現

調査研究課題名:人類の分断を克服し調和を実現するための科学技術に関する調査研究

チーム名:科学技術による「人類の調和」検討チーム

チームリーダー:佐久間 洋司 (東京大学 大学院総合文化研究科 修士課程学生/大阪大学 グローバルイニシアティブ機構 招へい研究員)

2050年までに、音楽感動共創による生命力と創造力に満ちた人類社会を実現

調査研究課題名:音楽感動共創による人類社会の持続と幸福の実現及び地球文化普遍性の宇宙響鳴に関する調査研究

チーム名:西本MS音楽感動共創プロジェクト

チームリーダー:西本 智実(指揮者・舞台演出/慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員)