博士後期課程学生支援について

キャリアパス整備

JREC-IN Portal

 JSTが運営するJREC-IN Portalは、研究者、研究支援者、技術者などの研究人材のキャリア形成や能力開発を情報面から支援する研究人材のためのポータルサイトです。研究人材向けの求人公募情報の掲載、求職活動のための便利なツールの提供、キャリア形成のための読み物や教材の掲載などを行っています。

 国公私立大学のほぼ全ての公募情報がJREC-IN Portalに掲載されており、博士人材の求職者と求人機関とのマッチング、公募の透明性、研究者の流動性の向上を支えるプラットフォームとして機能しています。

https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop

ジョブ型研究インターンシップ

 ジョブ型研究インターンシップは、今後拡大が見込まれる「ジョブ型採用」を見据え、大学院教育の一環として行われる研究インターンシップです。文部科学省が令和3年度よりトライアルとして実施し、令和4年度から本格実施しています。

 本制度は大学院学生(※)が対象で、長期間(2ヶ月以上)かつ有給の研究インターンシップに参加し、その評価を受けて、正規の教育課程として単位を修得します。博士人材の多様なキャリアパスを構築する取り組みの一環として、是非ご参画ください。

 本制度の詳細やご参画の手続きについては、「ジョブ型研究インターンシップ(先行的・試行的取組)について」をご覧ください。
※当面の間、自然科学系を専攻する博士課程学生が対象。

https://coopj-intern.com/

科学技術イノベーション人材の進路、キャリアパス構築に関する調査

 文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、博士課程学生の研究環境、博士課程修了時の進路選択、進路選択後の多様な場での活躍に関する調査、分析に取り組んでいます。将来の活躍が期待される科学技術イノベーション人材の育成のためには、大学群や研究分野ごとに異なる長期的なキャリアパスから課題を的確に把握し、課題を解決する道筋を示すことが必要です。

 このため、博士人材を対象に、平成26年から「博士人材追跡調査(JD-Pro)」と「博士人材データベース(JGRAD)」を実施しています。

〈博士人材追跡調査〉

 科学技術・学術政策研究所では、博士人材の研究・雇用環境の改善を目指し、客観的根拠に基づく政策形成の実現に向けたエビデンスを構築するために、3年に1度の周期で「博士人材追跡調査(JD-Pro)」を実施しています。

 この調査は、博士課程を設置する日本の国公私立大学において、該当年度に博士課程を修了した全ての学生が対象になります。本調査の調査年度に博士課程を修了した方には、初回の調査において出身大学院が収集したメールアドレスへ調査依頼のメールをお送りします。その後は、前回調査に記載されたメールアドレスに科学技術・学術政策研究所から調査依頼のメールを送ることで、博士課程修了者の長期的なキャリアパスを調査します。

 博士課程修了後の就業状況や生活状況等を継続的に把握することにより、大学院博士課程の充実等に資する政策の立案や、キャリア支援の取り組み等に活用されています。これまでの調査結果については、下記ウェブサイトをご覧ください。

https://www.nistep.go.jp/jdpro/

〈博士人材データベース(JGRAD)〉

 科学技術・学術政策研究所では、社会における博士人材の活躍状況を幅広く把握するため、博士人材データベース(JGRAD)の運営を行っています。

 令和4年9月現在、51大学が博士人材データベースに参加しています 。 参加大学におけるJGRAD登録者の方々にはJGRADのウェブデータベースに連絡用メールアドレスや博士課程修了後のキャリア情報等を継時的に入力していただくことによって、博士人材の社会での活躍状況の把握を行っています。

 博士人材データベースでは、博士人材の研究活動や長期的なキャリアパスを把握するとともに、登録者にウェブアンケート調査を行うことで、博士人材がより一層、社会で活躍するための様々な政策や取り組みの立案に役立てています。博士人材データベースの制度や調査結果については、下記ウェブサイトをご覧ください。

https://jgrad.nistep.go.jp/home.html