アメリカ

日本-米国研究交流における事後評価について

1.事後評価の目的

研究交流の実施状況、研究成果、波及効果等を明らかにし、今後の研究成果の展開及び事業運営の改善に資することを目的とする。

2.評価項目及び基準

(1)評価項目

① 研究成果の評価

ァ 新しい知の創造/画期的な科学技術の進展/新分野の開拓

ィ 相手側との協力による研究への相乗効果

ゥ 当該研究の今後の展開見込、社会への波及効果

② 交流成果の評価

ェ 相手側との研究交流につながる人材育成

ォ 当該事業を端緒とした相手側との研究交流の増加/持続的発展の可能性(終了後の交流計画を含む)

(2) 評価基準

S、A、B、C、Fの5段階にて達成度を評価。達成度の評価基準は以下の通り。

S:研究の目標にてらして、極めて優れた成果が得られている(特筆すべきと評価ができる場合に相当する)

A:研究の目標にてらして、十分な成果が得られている(十分評価できる場合に相当する)

B:研究の目標にてらして、成果が得られている(おおむね評価できる場合に相当する)

C:研究の目標にてらして、成果がやや不足である

F:研究の目標にてらして、成果が得られていない

3.事後評価および年次報告書

SICORP(戦略的国際共同研究プログラム)の評価・報告書

1.SICORPにおける評価について

SICORP(戦略的国際共同研究プログラム)では、中間評価、事後評価、及び追跡評価を実施する。

2.中間評価

2.1.中間評価の目的(原則、研究実施期間が5年以上の場合に行う)

課題ごとに、国際共同研究の進捗状況及び研究成果を把握し、これを基に適切な予算配分、研究計画の見直しを行う等により、被評価者の研究運営及び機構の事業運営の改善に資することを目的とする。

2.2.中間評価の評価項目と基準

ア 課題の進捗状況と今後の見込

イ 課題の成果の現状と今後の見込

ウ 相手機関との協力状況と今後の見込

エ その他、事業の目的を達成するために必要な評価項目

なお、上記アからウまでに関する具体的基準並びにエに関する具体的評価項目及び基準については、研究領域ごとに、研究主幹等が関係機関と十分調整を図りつつ決定する。

3.事後評価

3.1.事後評価の目的

国際共同研究の実施状況、国際共同研究の成果等を明らかにし、今後の成果の展開及び事業運営の改善に資することを目的とする。

3.2.事後評価評価項目及び基準

ア 課題の目標の達成度と研究成果の状況

イ 得られた課題の研究成果による、国際共通的な課題解決及び諸外国との連携を通じたわが国の科学技術力の強化への貢献の見通し

ウ 相手国研究機関との協力状況

エ その他、事業の目的を達成するために必要な評価項目。

なお、上記アからウまでに関する具体的基準並びにエに関する具体的評価項目及び基準については、研究領域ごとに、研究主幹等が関係機関と十分調整を図りつつ決定する。

4.追跡評価

4.1.追跡評価の目的

国際共同研究終了後一定期間を経過した後、副次的効果を含めて国際共同研究の成果の発展状況や活用状況等を明らかにし、事業及び事業運営の改善等に資することを目的とする。

4.2.事後評価評価項目及び基準

ア 課題の成果の発展状況や活用状況

イ 課題の成果から生み出された科学技術的、社会的及び経済的な効果・効用及び波及効果

ウ 得られた課題の研究成果による、国際共通的な課題解決及び諸外国との連携を通じたわが国の科学技術力の強化への貢献

エ その他、事業の目的を達成するために必要な評価項目

なお、上記アからウに関する具体的基準並びにエに関する具体的評価項目及び基準については、機構が選任する外部の専門家が関係機関と十分調整を図りつつ決定する。

5.各国の年次報告書と事後評価