2022.03.31
JST ERATO 川原万有情報網プロジェクト終了のご挨拶
JST ERATO 川原万有情報網プロジェクトは2021年度末をもって終了いたしました。今後の活動は東京大学インクルーシブ工学連携研究機構をはじめとした国内外の研究組織で継承・発展させて参ります。皆様からこれまで多くのご支援と協力を賜り、心より感謝とお礼を申し上げます。
近い将来、まるで空気や木が私たちを生かしてくれているように、知的なデジタルデバイスがどこまでも自然な存在として、私たちの生活に寄り添い、欠かせないものとなっていくでしょう。
ERATO川原プロジェクトでは、私たちの環境に溶け込むデバイスに関する技術と応用の研究に取り組み、あらゆる環境下にくまなく遍在し、自ら然る(オノズカラシカル)“万有情報網”の構築を探求します。
JST ERATO 川原万有情報網プロジェクトは2021年度末をもって終了いたしました。今後の活動は東京大学インクルーシブ工学連携研究機構をはじめとした国内外の研究組織で継承・発展させて参ります。皆様からこれまで多くのご支援と協力を賜り、心より感謝とお礼を申し上げます。
2021年9月17日、10月1日~14日に、6年にわたり研究してきた成果をまとめ、最終報告会を開催しました。9月17日にはグループリーダーを交えたトークセッション(YouTube Liveによるライブ配信)を行いました。また、10月1日からは東京大学目白台キャンパスにおいて研究成果(プロジェクトで開発したプロトタイプなど)の静態展示を行い、多くの方にご来場いただきました。
トークセッションアーカイブや静態展示プロジェクトはこちらからご覧いただけます。
ERATO川原万有情報網プロジェクトでは、IoT、エネルギー、アクチェーション、ファブリケーションといった幅広い領域で研究開発を進めてきました。5年半にわたる研究期間の中で多様なプロジェクトに取り組んでいましたが、新たなテーマを始めるときには、常にその技術が我々の生活の中でどのように溶け込んでいくのかを意識しながら進めてまいりました。本書は、人間にとってテクノロジーとはどのようなものなのか、著者でプロジェクトメンバーの緒方壽人さんが「コンヴィヴィアリティ」を足がかりに現代に求められるテクノロジーのあり方を探求した一冊です。
川原万有情報網プロジェクトおよび株式会社メルカリの研究開発組織「mercari R4D(アールフォーディー)」(以下、R4D)との共同研究プロジェクトの中で、ポーズをとるだけでカスタムメイドできる風船構造を使ったパーソナルモビリティpoimo(ポイモ)を開発しました。なお、本研究は、国際会議「UIST 2020」にて論文「poimo: Portable and Inflatable Mobility Devices Customizable for Personal Physical Characteristics」にて公開されています。
2019年9月2日(月)東京大学本郷キャンパス工学部2号館にてForumの開催を予定しています。”Covivial”をテーマとし、研究紹介やパネルディスカッションおよび、研究成果のデモなどの展示発表を予定しております。一部、事前申し込みが必要なプログラムも御座います。皆さまのご参加をお待ちしております。