JST ERATO 川原 万有情報網プロジェクトでは、センサーネットワークやIoT機器がより自律的で能動的な人工物として作用し、自然物と共生して新しい価値を生むための「万有情報網」の構築を目指し先駆的な研究を展開しています。
研究プロジェクトも発足から4年目となり第2回のフォーラムを開催する運びとなりました。今回は、「Convivial(コンヴィヴィアル)」をテーマとし、最新の研究成果を報告をいたします。
かつて思想家のIvan Illichは、未来の道具は、人間がそれぞれの能力を自発的に発揮しながら共に生きるための「Convivial(自立共生的)な道具」でなければならないと指摘しました。モノを作り、配置し、動かし、エネルギーを供給し、さらに集めたデータを活かして実世界に働きかける部分においては、IoTは未だ専門的な知識や人間の手を必要とする「操作的な道具」の域を出ていないのではないでしょうか。次世代のIoTが、環境と調和しながら人間とともに働いてくれる「Convivial(自立共生的)な道具」となるために残された課題をどのように解決していくか、共に考える機会としたいと存じます。
当日は、本プロジェクトの川原研究総括はじめ各研究員より最新の研究成果の発表を予定しています。研究成果のデモンストレーションやポスターの展示発表も予定しております。情報通信のみならず機械工学、LSI技術、物理、数理、化学、デザインなどに関心をもつ研究者、学生、一般の方々の参加をお待ちしております。
9:30
9:35
川原 圭博 教授 (プロジェクト研究総括)
10:10
高宮 真 教授 他
~ 人工物があらゆる環境で動作するための、有線での給電や重いバッテリーを必要としない無線給電に関する研究の紹介 ~
11:10
筧 康明 准教授 他
~ 人工物があらゆる環境に溶け込み、多様な形状・素材の中に機能を内包させるためのサステイナブルなものづくり技術に関する研究の紹介 ~
12:00-14:30
14:30
新山 龍馬 講師 他
~ 人工物があらゆる環境で実世界に働きかけるための、人間と寄り添い、環境と調和した、人間の身体に寄り添いながら変形・移動する技術に関する研究の紹介 ~
15:30
テーマ1: 「Research at scale ~深圳における社会実装に向けた取り組み~」 Jie Qi 他
テーマ2: 「万有情報網と人工物のデザイン」筧 康明、緒方 壽人 他
17:00
川原 圭博
一般解放・申込不要
工学部2号館:9F: 93B/92B
工学部2号館:11F:112C1/111C2
JST ERATO 川原 万有情報網 プロジェクト 事務局
Mail: info@erato‑uin.com