第4回JST20周年記念シンポジウム開催レポート パネルディスカッション

復興の近未来とこれから
~若者の科学技術に託す夢と復興への願いに応えて~

討論風景

パネルディスカッション

  • ■パネリスト:
  •  株式会社福島ガイナックス代表取締役
     浅尾 芳宣
  •  南相馬サイエンスラボ代表
     齋藤 実
  •  京都教育大学附属京都小中学校・教諭
     野ヶ山 康弘
  •  明治大学大学院理工学研究科建築学専攻2年
     箱崎 慶伍
  •  一般社団法人KAI OTSUCHI 理事長
     平舘 理恵子
  • ■モデレータ:
  •  福島大学理事・副学長
     小沢 喜仁
  • (50音順・敬称略)

 復興をテーマに掲げたシンポジウムの後半は、厳しい環境の中で復興を掲げて様々な活動に取り組んできた5氏によるパネルディスカッション。小沢喜仁福島大学理事・副学長をモデレータに、明治大学大学院の箱崎慶伍氏、京都教育大学附属京都小中学校教諭の野ヶ山康弘氏、南相馬サイエンスラボ代表の齋藤実氏、福島ガイナックス代表取締役の浅尾芳宣氏、一般社団法人KAI OTSUCHI理事長の平舘理恵子氏の5氏が登壇した。高校生からの真摯かつ的を射た発言を踏まえ、それぞれの取り組みを紹介するとともに、それぞれの思いを述べた。

 福島県南相馬出身で建築学を学んでいる箱崎氏は「南相馬で空き地が広くなっている」と現地の現状を紹介しながら、あきらめずに復興に取り組むポジティブな発想の大事さを指摘した。小中学校の授業を通じた放射線教育を課題とする野ヶ山氏は、実態とかけ離れた風評被害などを念頭に「福島とともに歩む放射線」を論じた。

 齋藤氏は40回に及ぶ様々なイベントに科学や農業など様々な分野の専門家を招聘、科学技術による復興を探ってきたことを報告した。福島県三春町の廃校を利用してアニメーション制作に取り組む浅尾氏は、「観光資源の創出とコンテンツ化」を謳って新規産業による雇用創出に取り組んでいる。平舘氏は過疎化が深刻になっている被災地域で、情報産業(IT)をベースとした地域振興活動に取り組むことの難しさを語った。

 その後の討論では、科学技術教育と復興、教員の科学的知識の向上、エンターテイメントによる新産業創出などが話題となった。最後にモデレータの小沢氏が、若者の活躍、科学と進歩、人々の信頼、市民とネット社会などと復興への論点を提起してパネル討論を終えた。

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  • 株式会社福島ガイナックス代表取締役 浅尾 芳宣
    株式会社福島ガイナックス代表取締役
    浅尾 芳宣
  • 南相馬サイエンスラボ代表 齋藤 実
    南相馬サイエンスラボ代表
    齋藤 実
  • 京都教育大学附属京都小中学校・教諭 野ヶ山 康弘
    京都教育大学附属京都小中学校・教諭
    野ヶ山 康弘
  • 明治大学大学院理工学研究科建築学専攻2年 箱崎 慶伍
    明治大学大学院理工学研究科建築学専攻2年
    箱崎 慶伍
  • 一般社団法人KAI OTSUCHI 理事長 平舘 理恵子
    一般社団法人KAI OTSUCHI 理事長
    平舘 理恵子
  • 福島大学理事・副学長 小沢喜仁
    福島大学理事・副学長
    小沢 喜仁


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