ベトナムおよびインドシナ諸国における、バイオマスエネルギーの生産システム(植林・製造・利用)構築による多益性気候変動緩和策の研究
ベトナム社会主義共和国
愛媛大学、大阪市立大学、国際農林水産業研究センター
ベトナム国家大学ハノイ校(VNU-Hanoi) 他
平成23年度(2011年度)
5年間
1.荒廃地再生 2.大気汚染防止 3.雇用創出 + 4.温暖化対策!
ベトナムでは、焼き畑などで荒廃し、また枯れ葉剤で汚染された900万ヘクタールもの土地や、急速な経済発展に伴う都市部の大気汚染、山間部の貧困が深刻な問題となっている。そこで、荒廃地に石油代替エネルギーの原料となる油を生産する樹木を植え、クリーンな燃料を製造して都市部で活用することで、荒廃地再生/大気汚染防止/地域雇用創出の3課題の解決を目指すだけでなく、さらには地球温暖化対策にも有効な、バイオマスエネルギーの生産・利用システムをつくる。
あらゆる油から高品質の燃料生産 副産物の利用も
ジャトロファ油やナマズ油、ゴムの実油などあらゆる原料から、新開発の共溶媒法で高品質のバイオディーゼル燃料(BDF)を製造し、軽油と混ぜなくてもクルマや船の燃料に使えるものがすでに完成。経済性を追求し、油糧種子中のビタミンEやほかの薬成分も利用するとともに、副産物のグリセリンを利用することで、BDFを石油系軽油と価格競争できる値段で利用できるようにする方法も模索する。
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
微細藻類による二酸化炭素の固定と資源化によるエネルギーおよび食料資源の持続的生産システムの創出
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
水汚染耐性のある水供給システムの構築
環境・エネルギー
(地球規模の環境課題)
食と環境の安全・安心を実現するハイテク簡易オペレーション分析デバイスの開発と人材育成
環境・エネルギー
(カーボンニュートラル)
地中熱利用による脱炭素型熱エネルギー供給システムの構築