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「独創的シーズ展開事業 独創モデル化」
平成18年度採択課題 事後評価報告書

平成19年10月

独立行政法人科学技術振興機構

 

6.

評価対象課題の個別評価

 6酸素ラジカルを用いた人や環境に完全無公害の低温滅菌装置の開発

 

 

企業名

:株式会社 エルクエスト

研究者(研究機関名)

:林 信哉(佐賀大学 理工学部) 他

 

1)

モデル化の概要および成果

 酸素ガスをプラズマ化し、発生する活性な酸素(酸素ラジカル)を用いることにより、人体に対して劇物であるEOGや高濃度過酸化水素を使用しない低温滅菌装置の試作を行った。その結果、テストパックの滅菌に成功し、滅菌装置としての基礎的性能の確認に成功した。

2)

事後評価

1

モデル化目標の達成度
 安全性の高い滅菌法の装置作製という目標は達成された。

2

知的財産権等の発生
 現時点での出願はないが、今後、出願を予定している。

3

企業化開発の可能性
 カテーテルなどの狭空構造体内部への気体の拡散を抜本的に向上するアイデアを創出し、滅菌時間の大幅短縮、温度の自動制御等の問題を解決できれば企業化は可能である。

4

新産業及び新事業創出の期待度
 医療分野事業者の作業安全性の向上には大きな社会的意義があり、上記のブレークスルーが達成できれば事業化が期待できるが、現状では未完成であり完成へのハードルは高い。

3)

評価のまとめ

 社会的意義の高いモデル化の取り組みであったが、既存技術に対する有意性を発揮するところまでは到達しえなかった。しかしながら、企業化のための問題点を抽出できたことは一つの成果と言える。

 

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This page updated on Oct. 15, 2007
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