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「独創的シーズ展開事業 独創モデル化」
平成18年度採択課題 事後評価報告書

平成19年10月

独立行政法人科学技術振興機構

 

6.

評価対象課題の個別評価

 11非天然型ペプチド合成のための新規プロリン類縁体製造方法の開発

 

 

企業名

:JITSUBO有限会社

研究者(研究機関名)

:千葉 一裕(東京農工大学 連合農学研究科)

 

1)

モデル化の概要および成果

 感染症、痴呆症等の難病を克服するためのペプチド系医薬研究の中核的役割を果たす非天然型ペプチド関連物質において、その構成ブロックである非天然のアミノ酸類縁体はその体系的合成が困難でありボトルネックとなっていた。これを解決するため、新規プロリン類縁体ライブラリ構築を開発目標として、有機電解反応と相溶性‐多相有機溶媒システムとの組合せによる製造方法の確立を行った。その結果、従来法に匹敵する収率で、かつ反応触媒がプロダクトから分離された反応系の確立に成功した。

2)

事後評価

1

モデル化目標の達成度
 概ね達成された。

2

知的財産権等の発生
 現時点での出願はない。

3

企業化開発の可能性
 企業化開発に必要な十分なデータが得られ、企業化の見通しも得られている。

プロリン類緑体の用途が見出されていけば企業化開発も一層進展するものと考えられる。

4

新産業及び新事業創出の期待度
 非天然型プロリンを含むペプチド等は今後医薬分野等で利用が進展する可能性があり、本モデル化の波及効果は大いに期待でき、社会的意義も期待できる。

3)

評価のまとめ

 当初目標を概ね達成でき、新規プロリン類緑体製造法の基本技術を確立することが出来た。今後は本モデル化技術でつくられたプロリン類緑体の利用開発が進展することを期待する。

 

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This page updated on Oct. 15, 2007
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