サイエンスアゴラは2006年の初開催以来、時代の変化に対応しながら、「科学」と「社会」の関係をより深めていくことを目的に発展してきました。現在のサイエンスアゴラは、あらゆる立場の人たち(市民、研究者・専門家、メディア、産業界、政策決定者など)が対話・協働し、それを政策形成や知識創造へ結びつける「共創」のプラットフォーム構築を推進しています。
今回のロゴデザインの変更により、サイエンスアゴラは、対話・協働の深化、関心拡大の両輪による運営に挑戦します。世代もセクターも超えた多様な関係者がつながり対話できる、問題解決に向けた対話を深めていく場を作り、同時に、来場者と共に科学を楽しめるような、次世代に向けた対話の場作りにも取り組んでまいります。
新しいロゴの検討にあたっては、京都工芸繊維大学KYOTO Design Labの協力を得て数種のデザイン案を作成しました。また、サイエンスアゴラ2017の参加者の皆様から、ロゴ案や、社会課題の解決に科学技術はどう関わっていくのかについて、690件にも上るご意見をいただきました。これらの意見を踏まえ、サイエンスアゴラ2017企画委員会にて検討の上、サイエンスアゴラを象徴するロゴを決定しました。
ロゴデザインの検討をするKYOTO Design Lab所属の学生たち(学生、教授等を含めて20名近くが関わりました)
写真提供:KYOTO Design Lab
写真撮影:高野友実
ロゴ発表の直前まで打ち合わせを重ねました
写真提供:KYOTO Design Lab
写真撮影:高野友実
サイエンスアゴラ開催期間中に、多くのご意見をいただきました
写真提供:KYOTO Design Lab
写真撮影:高野友実
発見やひらめきを感じた瞬間、人は大きな喜びを感じます。
その気持ちが跳ね上がる瞬間を捉え、ロゴにしました。
一つの要素が重なり、紡がれていく様子を表しており、多数の要素が集まることで大きく広がりを見せる場を象徴します。
未来へとさらに発展していく様子を未完成な形で表し、人の対話とひらめきが重なりあい、未来を創造る大きな力を表現します。
サイエンスアゴラが始まった2006 年と現在を比較すると、私たちが置かれている社会の状況は変わってきています。サイエンスアゴラが今後果たすべき役割は何か、JST では多様な関係者とその方向性について議論を重ねてきました。議論はまだその途上にありますが、重要なことは、私たち一人一人が、社会課題を意識し、社会において科学技術はどうあるべきか、何ができるかを考え、未来を模索し、研究の現場や生活につないでいくことです。
取り組み | ロゴマーク | |
2006年~ | 科学コミュニケーションの理念およびサイエンスアゴラの認知度向上から、参加者の多様性確保、特に科学者や科学コミュニティのさらなる参画促進に挑戦 | |
2018年~ | 科学に対する関心拡大に加え、対話・協働の深化を重視。世代もセクターも超えた多様な関係者がつながり対話できる、良質な場作りに挑戦 参加される皆様とともに、新しいサイエンスアゴラを作りあげていきたいと考えています |