JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

街があなたの「相棒」に− あなたの"ツボ"を刺激する街のIoT −

2023年03月29日

シナリオを描く

  • 主催:

    奈良先端科学技術大学院大学 助教 松田裕貴

解くべき課題

◆「AIによってなされる判断や情報提供が、自分の感覚に合っていない」という課題
◆より個人の感覚にあったサービスを提供する

取組のポイント

◆まず、個人向けAIの最適化を図り、多様性を享受する街の最適化に生かしていく
◆街に暮らす人々が、自らの手でAI(相棒)を育てるようなコンセプトを市民参加の仕組みで実現する
・ 最初は“ヘボい”AI(敢えて精度の高くない状態で提供)
・ 自分のことを教えると、徐々に賢くなっていく
・ 提案が徐々に自分の考えに近くなっていくと、育てる対象から相棒に
・ 自分では気づかないけど、自分に合ったものを新たに提案してくれるように

取組内容

◆「体感での騒音音量」・「体感の混雑度」 といった情報をAIにインプットする
◆自分が使うIoT・AIを 「育てている」 という感覚になれる仕組みにより、情報提供とレコメンドの精度を向上

◆ 事例➀:鉄道沿線の商店エリアで育てる「相棒」

・利用者や事業者の間で、感覚についての情報が共有できるようなコミュニティを形成
・混雑していると感じる場所や憩える場所がどんなところなのかを相棒に対して教えてもらう
・人混みが苦手な方には、複数の店の中から混雑していない店をAIが提案
・逆に、人が多く集まる場所を探したいときもAIが提案
・街づくりに活かす(分かったことからイベントなどを組む等)

◆事例➁: 科学館で育てる「相棒」

・科学館には、展示内容に詳しい常連の子どもたちがいる
・その子どもたちに館内案内をしてもらい、彼らが友だちに教えたい「面白い」ポイントをAI(=相棒)に学ばせる
・展示内容をより魅力的かつ分かりやすく伝えるための新しい科学館案内システムを実現

シナリオの出どころ

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お問い合わせ先

https://chance-network.jp/#contact

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