JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

獣医学×林業による未利用地域資源の活用

2022年07月14日

シナリオを実現する

  • 主催:

    一般社団法人Pine Grace

解くべき課題

◆破棄される枝葉を活用し、間伐材としての価値の低さから放置され荒廃するアカエゾマツ森林の保全管理を行い、防風林としての持続可能性向上
◆抗生物質に頼らない感染症対策
◆地域の特性に配慮した雇用創出

取組のポイント

「STI for SDGs」アワード(2021年度)優秀賞受賞案件
◆森林の健全な維持管理に貢献
◆アカエゾマツの精油が持つ高い抗菌性を、林業と獣医学の組み合わせというユニークな視点で活用
◆地域密着型の社会事業としての取組
・障害者雇用など幅広い社会課題の解決に目を向けた高い包摂性
・多様なステークホルダーを巻き込み行われている取組

取組内容

◆木材としての価値が低いため捨てられていた「北海道の木」アカエゾマツの間伐材を有効活用し森林保全に貢献。
・アカエゾマツの精油の機能性研究から優れた抗菌・抗真菌を発見。
・大手製薬会社、ペット用品メーカーなどとの共同開発により、研究成果の社会実装を実現。
・特に家畜用の精油配合クリームの製品化において、牛の真菌性皮膚病(がんべ)に対する高い効果を確認。
・間伐材を有効活用することで森林を健全に保ち、防風林としての役割や災害時のリスク軽減にも貢献。
◆道東地域(弟子屈町、標茶町、阿寒町)における「林福連携」の活動。
・道内4箇所に樹木精油の蒸留所を設置・運営。
・社会福祉施設(就労継続支援施設)との連携で、障害者雇用確立のための体制を構築。
・森林の中で過ごすリトリート(森林散策)など、森の魅力を発信する活動も実施。

関連情報

「北海道森林」に関する情報
「アカエゾマツ」に関する情報
「間伐材活用」に関する情報

お問い合わせ先

https://pinegrace2017.wixsite.com/akaezo/inquiry

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