インフラ施設などの健全度を診断する高速高精度な計測装置
2021年01月13日
- 主催:
4Dセンサー株式会社
取組のポイント
JSTの研究開発成果の実用化・社会還元を促進することを目的とした「出資型新事業創出支援プログラム」(略称:SUCCESS)採択案件
◆リアルタイム三次元計測装置でインフラ施設の健全度を診断
・モアレ縞を解析することで高速かつ非接触の三次元計測を実現。
・遠隔からの橋梁・構造物などのインフラ点検から、精密加工ラインの全数検査まで可能。
◆モアレ縞解析による形状・変形・ひずみ・振動計測法による計測機器販売
・インフラ計測、電子部品計測、振動計測、基板計測など幅広い分野に対応する製品を販売。
取組内容
◆格子縞やモアレ縞をデータ処理し、自動的に光学系の誤差を修正する技術を研究
・モアレ縞とは、規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた時に、それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様。
・一枚の画像から位相を解析する方法を開発し、形状や変形を同様に測定が可能。本新技術は非接触型三次元測定技術と呼ばれ、特に測定速度の向上と精度の高さが特徴。
◆リアルタイム三次元形状・変形・ひずみ計測装置の開発
・投影された縞模様を元にモアレ画像を作成し、その格子やそれにより発生するモアレ縞の新しい解析技術を生かして高速の三次元計測システムを開発。
・光学系のゆがみや基準縞模様の精度誤差を、新しい解析技術によって解決することで、高度な測定が可能。
◆インフラ施設も非接触で高精度の三次元形状データ(3D)を高速(Time)に取得、3D×timne=4Dセンサーの実現
・橋梁、構造物などのインフラ点検、製造業でのインライン三次元検査、振動計測、基板計測など広い領域での事業化を計画。
・適用範囲が広く、安心・安全という社会課題への取り組みや、製造プロセスの革新などに貢献。
シナリオの関係者
森本吉春氏、柾谷明大氏、入野康隆氏