サステナビリティの答えは微細藻類にあった!藻類で社会課題の解決に挑む
2020年12月14日
- 主催:
株式会社アルガルバイオ(Algal Bio Co., Ltd)
解くべき課題
◆人口増加による食糧不足や環境負荷の高まり
◆人生100年時代、「未病」による健康社会の実現に向けた、消費者の健康志向に基づく機能性成分の供給
◆藻類事業を通じた、二酸化炭素の排出量抑制や環境問題への貢献
取組のポイント
JSTの研究開発成果の実用化・社会還元を促進することを目的とした「出資型新事業創出支援プログラム」(略称:SUCCESS)採択案件
◆機能性成分を産生する微細藻類の育種とその高効率な培養方法の開発
・藻類は食肉などよりもエネルギーベースで高効率にたんぱく質を生産することが可能で、加えてカロテノイドや脂肪酸などの機能性成分を生産できる。
・非耕作地でも栽培できることから人口増加による食糧問題の解決策の一つに。
・食糧供給の新たなカタチで従来よりも環境負荷を低減可能。
◆藻類株ライブラリーあるいは新規に育種した藻類株で高効率に目的生産物を培養・精製
・顧客の希望に沿って、選別育種した藻類株と最適化された培養方法に関するノウハウを提供し、機能性成分を含有する藻類培養物やその抽出物を販売する。
取組内容
◆アルガルバイオでは、野生株や東京大学由来を含む約3,000株の微細藻類株ライブラリーを保有
・東京大学で20年以上に亘り藻類研究を続けてきた河野重行東京大学名誉教授の研究成果を引き継ぎ、2018年に東京大学発ベンチャーとして「アルガルバイオ」を創業。東京大学由来を含む藻類ライブラリーを利用可能。
◆微細藻類に重イオンビームを照射するなどの先端育種技術を保持
・重イオンビーム(炭素や鉄等の原子を重イオン加速器でイオン化し、ビームとしたもの)を藻類に照射して誘発される突然変異を利用して、遺伝子組み換えによらない、機能性成分を高生産する藻類株を創出が可能。
◆機能性成分を高効率に生産する大量培養方法の提案が可能
・育種した株と、その目的物である機能性成分(カロテノイド、不飽和脂肪酸、タンパク質など)の生産に最適な培養条件を見出す大量培養技術を保有。
・同じ種類の株でも栄養塩の組成や温度、光量など培養条件を変えると産生する物質の量が変わり、培養条件を最適化により、目的物質の高効率に生産可能。
◆多様な顧客ニーズに対応した、微細藻類による機能性成分の生産に向けて、微細藻類のライブラリーと大量培養条件を組み合わせた提案が可能