カイコでワクチン原料VLP(ウイルス様粒子)を作製する「KAICO」
2020年11月30日
シナリオを実現する
- 主催：
KAICO株式会社
解くべき課題
◆新型コロナウイルスのワクチン開発
◆生産が難しいタンパク質の量産技術の開発
◆健康社会の実現
取組のポイント
ＪＳＴの研究開発成果の実用化・社会還元を促進することを目的とした「出資型新事業創出支援プログラム」（略称：ＳＵＣＣＥＳＳ）採択案件
◆生産が難しいタンパク質を短期間に高効率で量産する技術の開発
・遺伝子組み換え技術と九州大学が系統を保存してきたカイコを活用
◆研究用タンパク質試薬の作製
・これまでに10種類以上を製品化
◆新型コロナウイルス感染症の診断キット/ワクチンの開発
・組み換えウイルス抗原と組み換え抗ウイルス抗体の開発に成功
取組内容
◆カイコを使って生産が難しいタンパク質を短期間に大量に作製する技術の開発
・カイコの体内でタンパク質を高効率に発現できる遺伝子組換えバキュロウイルスを開発した。
・九州大学で100年間系統を維持している約450系統のカイコの中から、ウイルスに感染しやすい系統を選び出し、難発現性のタンパク質を短期間で高効率に産生できる技術を開発した。
◆研究用タンパク質試薬の作製
・九州大学から技術移転、ライセンスを受けたKAICO株式会社で、再生医療用サイトカインなど10種類以上の研究用タンパク質試薬を製品化した。
・複数のウイルスに対するワクチン原料となるウイルス様粒子（VLP）を開発している。
◆新型コロナウイルスの抗体検査キット/ワクチンの開発
・新型コロナウイルスの組み換えウイルス抗原/組み換え抗ウイルス抗体の開発に成功した。
・抗体検査キットの開発に着手した。
・ワクチンへの展開も目指して量産体制を確立、共同開発に取り組む製薬企業を探索していく予定。
