「一人ひとりのためのデザインが実現した社会」を目指すファブ地球社会創造拠点
2020年10月14日
- 主催:
慶應義塾大学SFC研究所 ソーシャルファブリケーション・ラボ竹田和平センター内 ファブ地球社会創造拠点
- 開催日:2013年11月 1日
解くべき課題
◆個人のニーズに合わない既製品からの脱却
◆人員・物流コスト
◆大量消費による自然環境に対する影響
◆個人が高品質なものづくりを行える環境と社会の創造
◆ものに関する情報(感性、形状、機能、使用記録、流通データ等)の流通
取組のポイント
10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発、COI(センター・オブ・イノベーション)プログラム採択案件
◆「ファブ地球社会」創造拠点としてさまざまな技術課題、社会課題に取り組む
・人の感性や創造力と、デジタルネットワークおよびデジタルテクノロジーの製造力が合成した「ファブ地球社会」の実現を目指す。
◆【感性価値指標化技術のサービス化】の実現
・ユーザーの感性に基づいて、欲しいものを定義するための技術
◆【デジタルファブリケーション技術】の取り組み
・データから個別一品のものを作るためのデジタル製造技術
◆【社会制度・ライセンスの整備】の達成
・つくる「自由」と「安心」を保証する環境や制度の設計、提案
取組内容
「ファブ地球社会想像拠点」では、個人のニーズや課題に対応したモノづくりがあらゆるところで当たり前になった「一人ひとりのデザインが普及した社会」の実現を目指している。そのためには、個人の感性によって定義されたモノが、デジタル製造技術で個別に製造されユーザーに提供されるマス・カスタマイゼーションの仕組みが必要である。そこで、本拠点では、感性価値指標化技術とデジタル製造の二つの研究開発テーマとこの二つを連結する仕組みの研究開発を推進する。
◆感性評価サービス
・2020年4月、株式会社住化分析センターが「感性評価サービス」を開始。
・感性評価技術は、感性工学・心理学・統計学などの「科学」に基づき、製品やサービスに対する漠然とした人の気持ちや感じ方(感性)について、客観的な尺度(ものさし)を作成すること、それを用いて感性を数値化・可視化すること、さらには、製品やサービスに感性的な付加価値を与えることを可能にする。
・社会に潜在する感性価値創造ニーズに対応し、「一人ひとりのデザイン」に貢献する。
◆デジタル装具製造支援サービス
・3Dプリンティングをはじめとしたデジタル技術を活用し、義肢装具の設計・製造を支援。
・この新たな設計・製造の支援サービスで、義肢装具士はこれまで手作業で行ってきた装具の設計・製造を一貫したデジタルワークフロー上で実行できるようになる。
・その結果、義肢装具の生産性と利用者の満足度が同時に向上すると期待される。
シナリオの関係者
プロジェクトリーダー:株式会社ロングフェロー 代表取締役社長 松原健二氏
研究リーダー:慶應義塾大学 教授 村井純氏
シナリオの出どころ
お問い合わせ先
慶應義塾大学SFC研究所 ソーシャルファブリケーション・ラボ竹田和平センター内 ファブ地球社会創造拠点
- fabearth@sfc.keio.ac.jp