JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

文字サイズ

SCENARIO 社会課題の解決を目指して

高校生が研究開発したサバ缶がJAXAの宇宙食として認証

2020年09月23日

シナリオを実現する

  • 主催:

    福井県立若狭高等学校

解くべき課題

◆食の安全性・衛生管理
◆課題設定能力の育成
◆地域資源の活用

取組のポイント

◆宇宙日本食認証基準をクリアするサバ缶の研究開発
◆栄養成分、保存条件、味など科学的根拠に基づいた課題解決
・SSH(スーパーサイエンスハイスクール支援事業)として取組が発展。
◆地域の特産品に着目した、地域密着型プロジェクト
・小浜市は昔から京へ続く「鯖街道」の拠点として有名。

取組内容

◆福井県立若狭高等学校海洋科学科(以下:若狭高校)の前身である小浜水産高校は、2006年に衛生管理の世界基準であるHACCP(ハサップ)を取得
・HACCPは米国航空宇宙局(NASA)などが宇宙食や食の安全のために開発した衛生基準であり、生徒たちが『宇宙日本食サバ缶プロジェクト』を立ち上げる。
◆2013年、小浜水産高校と「スーパーサイエンスハイスクール支援事業(以下:SSH)」指定校であった若狭高校が統合
・SSH事業の課題研究として、サバ缶を宇宙食にするプロジェクトが本格的にスタート。
・今回の研究開発は、SSH事業を通して養われた科学的知見、大学との連携強化が大きく貢献。
◆HACCPで求められる製造工程の基準のみならず、栄養成分、保存条件、味などの点でJAXAが定める宇宙日本食認証基準をクリア
・サバ缶のように汁を含む食品は「とろみのある食品」として粘度の基準が設けられており、それらの課題を生徒たちが一つ一つクリア。
◆2018年11月、若狭高校のサバ缶はJAXAから宇宙日本食として認証取得
・JAXAから認証された宇宙日本食は、国際宇宙ステーションに搭乗する国内外の宇宙飛行士に提供が可能となる。
◆地域資源活用型探究の推進
・地域の特産品(サバ缶)の開発を地域の養殖場などの協力を得て実施。

関連情報

「地域密着」に関する情報
「宇宙食」に関する情報
「スーパーサイエンスハイスクール」に関する情報
「サバ缶」に関する情報

お問い合わせ先

福井県立若狭高等学校

wakasako@pref.fukui.lg.jp

前のページに戻る