JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

公立大学を中心にした地区防災教育 「いのちを守る都市づくり」

2020年02月07日

シナリオを実現する

  • 主催:

    公立大学法人 大阪市立大学

解くべき課題

◆各地域にあった防災力獲得に対する具体的な解決策と仕組みの開発

・地区災害リスクの正確な理解
・災害弱者を含む人々の防災力の向上と仕組みづくり
・コミュニティ防災における連携強化
・日常における防災行動のステージ変化の証明

取組のポイント

科学技術コミュニケーション推進事業「問題解決型科学技術コミュニケーション支援」平成27年度採択企画
ファンディング期間:平成27年度(2015年度)~平成29年度(2017年度)
◆「昼夜間に非住民を多く抱える地域」を対象(阿倍野区など)
◆小中学校を活用し日常的なコミュニティのつながりを強化
◆個々の役割を認識するための教育プログラムやアプリを開発・導入
◆多分野の研究者が参加・協働し、地域と緊密な連携を図る
◆「ボトムアップ型のコミュニティ防災活動」を目的とした相互交流のある国内外のネットワークづくりをしたこと
◆行動心理学のアプローチで防災行動のステージを把握、適切な地区防災教室を展開していること

取組内容

国内外の公立大学の連携会議を組織化し、地区防災教室ネットワークの共創開発の体制を整えた。また、ネットワークをつなげて防災力の強化・向上、地域イノベーションにつなげようと試みた。

◆大阪市立大学都市防災教育研究センター(以下、CERD)による防災文化の創生に向けた防災ネットワークの構築
・「公立大学防災センター連携会議」と「コミュニティ防災協議会」を設立。国内86の公立大学と防災センター間の連携を拡充。
◆二つのネットワークで公開研究会など実施
・「都市防災研究シンポジウム」、「コミュニティ防災フォーラム」等
◆公立大学の防災センター連携のもと、各地域で地区防災教室を開講
・ワークショップ、公開講座、サイエンスカフェ、防災まち歩き、中学校や小学校を巻き込んだ地区防災教室のメインプログラム「アクティブラーニング災害対応訓練」、市民対話など
◆地区防災教育プログラムの共有化
・防災教本として地区防災教育ワークブック「コミュニティ防災の基本と実践」を展開
・ネットワーク上で活用できる「いのちを守る力ドリル」の公開など
・防災教室の現場で活用できるアクティブラーニング災害対応訓練
・防災まち歩きに対応する拡張現実アプリ「CERD-AR」の開発
・e-ラーニングシステムの構築
◆国外でも通用する防災教育・研究の成果を展開
・コミュニティ防災教育への実施に向けたネパール共和国カトマンズとの連携(トリブバン大学およびネパール中等教育局など)
・大阪教育大学附属高校平野校舎におけるタイの高校生との意見交換
・兵庫県立大学が立ち上げたGlobal academic network for disaster reduction and reconstruction(GAND)への正式な参画(ガジャマダ大学、コパ工科大学、横浜市立大学など国内外大学との連携)
・その他、防災教育に関する協定締結に向けた活動(UCLA、UCアーバイン)

議論の参加者

・公立大学法人大阪市立大学防災教育研究センター 所長 森一彦氏
・公立大学法人大阪市立大学防災教育研究センター 副所長 三田村宗樹氏

関連リンク

関連情報

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