事業成果

科学技術イノベーション人材創出・活躍推進

プログラム・マネージャー(PM)の育成2019年更新

プログラム・マネージャー(PM)の能力を育成する実践的プログラム

本プログラムは、異なる専門分野の研究者や技術者などと連携しながら、多様なプロジェクトを束ねてプログラムを主導するプログラム・マネージャー(PM)が身に付けるべきマネジメント能力を育成する。カリキュラムを通して、第一線で活躍する講師やメンターに出会い、様々な業界で働く研修生の考えや想いに触れ、PMに求められる能力を身に付けている。

修了生が講師となりPM研修を実施

2018年7月に第2期修了生3名が講師となり「持続可能な開発目標(SDGs)」をテーマにしたPM研修を行った。研修生同士の和やかな雰囲気の中で活発な意見交換が行われ、参加した研修生からはSDGsの理解を深めることができたとの声が多く寄せられた。その他にも、「今後PMとして物事を牽引する際、利益だけではなく環境や人の幸福といった方針も考慮するのは面白いと思う」、「研究開発において欠かすことのできない理念を学び、今後のプログラム立案・運営に大変有用であった」との感想が寄せられ、修了生との繋がりや、研修生同士の交流を深めた有意義な研修になった。

  • PM研修1
  • PM研修2

修了後の活躍

本プログラムは、2018年までに第1ステージにおいて66名の修了生を輩出し、第2ステージにおいては、第1期生の7名が修了した。修了生は様々な現場の第一線でPM人材として待望され、修了後は企業や教育・研究機関、省庁などの幅広い分野で、本プログラムで培ったスキルや人脈を活かしながら、PMの能力を発揮して活躍している。

革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) PM補佐
井門 孝治 さん
第1期修了生(2016年9月 第1ステージ修了、2017年11月 第2ステージ修了)
ImPACT PM補佐として打ち合わせ

「ImPACT PM補佐として打ち合わせをしている様子」

PM研修ではプログラムをマネジメントするために必要な事項を網羅的に学ぶことができた
●現在の主な仕事内容について
ImPACT宮田プログラム「進化を超える極微量物質の超迅速多項目センシングシステム」では、様々な有害物質や危険の予兆をリアルタイムで計測する技術を開発しており、3つのプロジェクトがあります。その中でも、大気中の微粒子を補修しセンシングする技術を開発しているプロジェクトの成果を実用化に結びつける技術移転の業務を主に行っております。
●PM研修を通して得たことが、どのように現在の業務に活かされていますか?
PM研修では、組織マネジメントや知財戦略、契約法務などプログラムをマネジメントするのに必要な事項を網羅的に学ぶことが出来ました。そのため、PM研修を通して得たことが、そのままPM補佐の業務につながっています。
●今後のPMとしての目標
ImPACTは、大学・研究機関や企業が困難な研究開発課題にチャレンジする、科学技術とビジネスの境界領域です。私自身は、日本と米国での研究経験や、物理学の博士と経営管理修士(MBA)という2つの専門を持っていますが、さらにPM補佐としての実務経験を活かすことで、研究開発プロジェクトをマネジメントするPMとしてのキャリアを積んでいきたいと考えています。
革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) PM補佐
田隈 広紀 さん
第2期修了生(2017年6月 第1ステージ修了)
第4回ImPACT Serendipiter Award」を受賞

「第4回ImPACT Serendipiter Award」を受賞(2018年9月,写真左)」

PM研修で習得した知識と人脈をフルに活かし、理論と実践の両面を備えた成果を創出していきたい
●現在の主な仕事内容について
ImPACT合田プログラム「セレンディピティの計画的創出」におけるプロジェクトリーダー及びプログラム・アドバイザーとして、主に研究成果である細胞検索エンジンの社会展開支援と、出口戦略の立案・準備を担当しています。またImPACT期間終了後の組織・制度の設計や、企業・研究機関等の共同研究先の開拓も実施しています。最先端の研究開発現場で、PM研修で得た知識をブラッシュアップでき、ハードですが貴重な機会になっています。
●PM研修を通して得たことが、どのように現在の業務に活かされていますか?
研究開発された細胞検索エンジンをオープン活用し、新たなニーズ・用途を探索する仕組みを実装しました。これは、PM研修のカリキュラムの中で、特に知財戦略、広報戦略、組織マネジメント及びイノベーション創出の概念・手法を参考にしています。また私のプロジェクトのメンバーの半数はPM研修修了生のインターン(第2期生の中川勝統さんが発足)で構成されており、研修で築いたネットワークにいつも助けられています。
●今後のPMとしての目標
本務で「プログラムマネジメントの実用化」を研究テーマにしているため、PM研修で習得した知識と人脈をフルに活かし、理論と実践の両面を備えた成果を創出していきたいです。特に研修の最終成果として発表した「プログラム活性化Webプラットフォーム」は是が非でも実現させたいと思っております。PM研修に参加したことで、知識・人脈のみならず様々なきっかけが得られており、本当に感謝しています。