事業成果

オープンサイエンスの促進

情報基盤強化と日本の研究成果の発信2019年度更新

情報事業全体図

JST情報事業では、研究開発活動に必要な科学技術情報(論文、特許等の研究成果、研究者、研究機関の情報等)を体系的に収集、整備、公開しイノベ―ション創出を支える科学技術情報インフラの構築を行っている。さらには関連する情報同士をつなぎ分野や業種の垣根を越えて発想を支援する、科学技術情報の統合的な検索や分析を可能とするサービスも提供しており、あらゆるシーンの課題解決へのヒントを提供し、研究開発を情報面から支援している。

つながる、ひろがる、ひらめく J-GLOBAL
 コンテンツ強化とインターフェイスの刷新!!

J-GLOBAL
J-GLOBALとは

J-GLOBALは、「つながる、ひろがる、ひらめく」をコンセプトに、これまで個別に存在していた科学技術情報をつなぎ、発想を支援するサービス。

産学連携や研究開発の初期段階および計画立案時におけるアイデア探しやきっかけ作りなど様々なフェーズにおいて、J-GLOBALはJST内外の良質で多様な科学技術情報のつながりから、意外な発見や異分野の知を入手する機会を提供している。

J-GLOBAL図
リニューアルについて

J-GLOBALでは、2018年10月12日に提供する科学技術情報の質とユーザビリティの向上を目的に「コンテンツ強化」や「インターフェースの刷新」等を中心とした大幅なリニューアルを実施した。

<リニューアルの主な内容>
  • (1)文献情報をさらにリッチに

    J-GLOBALの文献情報に抄録・索引を新たに追加。抄録・索引を表示する文献情報の範囲は新規分+過去10年分。
    新規分はJ-GLOBALに文献情報が登載されてから半年以上経過後に抄録・索引を表示。

  • (2)シンプルなインターフェースに

    シンプルでも、使いやすく、見やすいデザインに刷新。

  • (3)スマートフォンでいつでも利用可能に

    スマートフォンでも利用しやすいサイトを用意。

  • (4)広告バナーサービスを開始

    大きな宣伝効果のある広告バナーサービスを開始。

J-GLOBALリニューアル

JREC-IN PortalがEURAXESSと研究人材公募情報のデータ連携を開始

jrecin-euraxess

2018年8月、JREC-IN Portalは欧州委員会が運用するWebサービスEURAXESSとのデータ連携を開始した。EURAXESSは、研究者の流動促進を目的としてEU域内の研究人材の公募情報を集約し公開している。

このデータ連携で、EURAXESSからEuropean Research Council (ERC)及びMarie Skłodowska-Curie Actions (MSCA)関連の求人公募情報が提供される。

求職ユーザは、検索・閲覧の他、会員向けのマッチングメールで求人公募情報をすぐに確認することができる。一方、EURAXESS JapanのWebサイト上では、JREC-IN Portalから提供した英語の求人公募情報の検索・閲覧が可能になった。

  • jrec-in側求人公募情報

    JREC-IN Portal検索画面に表示されている、EURAXESSの求人公募情報

  • jrec-in求人公募情報euraxess-Japan側

    EURAXESS Japanに一覧表示されているJREC-IN Portalの求人公募情報

これらの求人公募には、SNS上でも反響があり、ユーザから大きく注目されている。この連携により、日本とEU域内の研究人材が相互の求人公募情報に応募する機会が増加し、双方でより活発な人材流動が行われることが期待される。

JREC-IN Portalとは

JREC-IN Portal (https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop) は、イノベーション創出を担う研究人材のためのキャリア支援ポータルサイトである。研究者や研究支援者、技術者などの研究人材を対象に、年間約1万9,000件の求人公募情報を掲載している。2001年10月に、国立情報学研究所の「研究者公募情報(NACSIS-CIS)」及び、科学技術振興事業団(JST)の「人材募集案内情報」を統合、研究人材向けの求人公募情報を集約したWebサービス「JREC-IN」を開始、2014年10月に大幅にリニューアルしてJREC-IN Portalに改称し、以後研究人材向けのキャリア支援情報を総合的に提供するようになった。現在ではのべ1万を超える大学・研究機関・企業等が求人機関として登録され、14万人を超える求職ユーザが利用する会員制Webサービスとなっている。

日中・中日機械翻訳システム実用化&第13回アジア太平洋機構翻訳協会長尾賞受賞

日中中日機械翻訳システム

JSTと京都大学(大学院情報学研究科 黒橋・河原研究室)は、2013年度から2017年度までの5年間、日中・中日機械翻訳実用化プロジェクトを推進し、最新のAI技術(ニューラルネットワークによる深層学習)を導入した高精度の日中・中日機械翻訳システムを開発*した。

深層学習では、JSTが長年蓄積してきた科学技術文献を対象とした中国語・日本語の対訳コーパス(機械翻訳の訓練に用いる教師データ)を中国科学技術信息研究所と連携して整備することにより、実用に供する世界最高水準の翻訳精度を達成した。

*開発したニューラル機械翻訳エンジンは、2016年12月に開催されたアジア言語を対象とした国際的な機械翻訳のワークショップ「WAT2016」(Workshop on Asian Translation 2016)での評価において、科学技術情報の機械翻訳タスクで1位の精度を達成。

「第13回(2018年)アジア太平洋機械翻訳協会 長尾賞」を日中・中日機械翻訳実用化プロジェクトが受賞

日中・中日機械翻訳の実用化において、最先端の機械翻訳技術であるニューラル機械翻訳をいちはやく独自開発し、その有効性を広く知らしめるとともに、その成果を一般に公開し、日中間の科学技術交流の促進に供していることが評価された。

日中中日翻訳

公開中のシステムへのアクセスはこちらから↓

日中中日機械翻訳システム