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【開催報告】2/12 トークイベント&ワークショップ「ドメスティック・バイオレンスと、いま、どう向き合うか」を開催しました。

2017年03月10日

2/12(日)、トークイベント&ワークショップ「ドメスティック・バイオレンスと、いま、どう向き合うか」を開催しました。

前半のトークイベントはゲストとして玄 秀盛氏(公益社団法人日本駆け込み寺 代表)を招き、石井 光太氏(領域アドバイザー/作家)を聞き手として、親密な関係における暴力の被害者・加害者と日々向き合う日本駆け込み寺での取り組みをうかがいました。

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ゲスト:玄 秀盛 氏      トークイベントの様子          会場の様子

はじめにドメスティック・バイオレンス(DV)問題への行政やNPOなどの民間団体の取り組みについて、現状の説明がありました。個人情報保護の問題により、連携が十分に行われなかったために、結果的に被害者の苦しみが長引いてしまうケースもあると玄氏は述べます。また、加害者対応の遅れが日本の大きな問題であると指摘します。被害者と加害者の双方から実情を聞くことで、問題の本質を知ることが出来ると説明し、加害者対応の重要性を説きました。

その後、石井氏がDV問題に対して感じているさまざまな疑問を玄氏にぶつけ、玄氏はそれを受けてDVがなぜ起きるかといった原因や、都市・地方におけるDVの特色、経済問題、共依存などについて、多数の実例を交えながらわかりすく解説されました。日本駆け込み寺にて被害者保護を行う際の具体的な方法の説明が始まると、多くの参加者が熱心に聞き入りました。質疑応答では、支援における具体的なアドバイスを求める声がきかれるなど、70名程度の参加者より多くの質疑が寄せられました。

後半のワークショップでは、研究者、民間団体や自治体の支援者約40名が集い、現状の課題をブレインストーミングしながら、DVの早期発見・介入に向けて、いま、どのようなプロジェクトを立ち上げることが重要か、活発な議論と情報交換がなされました。

最後に山田領域総括より、DV問題の予防と低減に向けた研究開発の重要性が確認されるとともに、H29年度に予定されている公募への提案応募の期待が述べられました。


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