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マネジメントの現場から

2014年10月21日(火)  サイトビジット(島田プロジェクト)報告

 平成24年度に採択された島田プロジェクト「認知症予防のためのコミュニティの創出と効果検証」の2回目のサイトビジットを実施しました(於:愛知県名古屋市緑区)。これまでのサイトビジットはこちら
   島田プロジェクトでは、地域資源を活用した認知症予防のための教室の運営と、プロジェクトの取り組みが教室に参加した個人・スタッフだけでなく、地域コミュニティにどのような効果をもたらすのかを検証することを目指しています。

 まずは、国立長寿医療センターに伺い、プロジェクトからの進捗報告を受けました。地域資源・認知症予防スタッフをどのように活用していくのか、プロジェクトの取り組みをどのように振り返り、整理していくかについて、活発な意見交換がなされました。地域での活動ではリスクも生じるため、リスクマネジメントのあり方も議論にあがりました。
 名古屋市緑区では認知症予防教室「脳活教室」を3つのフィットネスクラブで開催していますが、その中のひとつであるコパンスポーツクラブを訪れました。「脳活教室」は事前にプロジェクトで実施した高齢者健診の結果から認知機能に軽・中等度の低下が見られる方々を対象に、認知課題を伴った運動・有酸素運動・筋肉トレーニングを含んだ運動プログラムと、コミュニケーションを促す小グループ活動から成るものです。今回のサイトビジットでは運動プログラムの場に伺いました。
 運動プログラムでは、フィットネスクラブのインストラクターが全体の進行を担いますが、プロジェクトで養成した地域の認知症予防スタッフもサポートし、和やかな雰囲気の中で進められていました。プロのインストラクターが全体をまとめているため、流れも滑らか。教室に参加されている高齢者の方々は、皆さん、笑顔で運動プログラムをこなされていたのが印象的でした。
 同時にプロジェクトでは、運動が過度なもの・不十分なものにならないよう、身に着けるタイプの血圧計でモニタリングをしっかりと行っていました。訪問した運動教室の中でも、オーバーフローになりそうな方に声をかけ、負担になりすぎないよう、調整されていました。
 運動プログラム終了後は場所を名古屋市緑区役所に移し、区役所の方も交えた意見交換を行いました。「認知症予防スタッフの率直な意見・提案を聞ける機会」や「活動を支えることができる地域組織」のあり方など、いろいろな角度から議論が行われました。これらは研究事業終了後にもつながるもので、小グループ活動の広がりや教室継続に向けた検討など、大切な視点も出されていました。その中で行政の方から「場所を用意する」「どこかとどこかをつなげる」など行政としてできることを引き続き考えたいとのコメントもあり、心強く感じました。

 このように地域が主体となった認知症予防プログラムが、地域の特徴に合わせて広がり、同時に認知症に対する理解が深まるものとなることが期待できるサイトビジットになりました。


インストラクターと認知症予防スタッフ、プロジェクトメンバーが協働して、プログラムを進めます。

あしぶみラダーを活用したコグニサイズも取り入れています。

緑区役所では、プロジェクトメンバーと区役所の方々を交えて、今後の進め方に関して、意見交換を行いました。



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