2016年(平成28年)3月31日をもちまして、領域の活動は終了致しました。

HOME>>イベント・報道情報>>公開ワークショップ 最期まで自分らしく生きる ―本人の意思決定を支援するツールとその活かし方―>>開催の趣旨

公開ワークショップ 最期まで自分らしく生きる ―本人の意思決定を支援するツールとその活かし方―

開催の趣旨

 高齢化が進む日本において、長い高齢期の中で人生の最期をいかに締めくくるかが、大きな課題となっています。「人生の最終段階」に向けてその人らしく生きるために、本人・家族だけが考えるのではなく、地域全体がどのように関わっていけるかが、改めて問われています。高齢になるほど、身体機能・認知機能の低下が避けられない中で、生活の質を維持・向上させるために、わたしたちは今、何ができ、何をすべきなのでしょうか。

 これまで「コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン」研究開発領域の中で、地域在住の高齢者の意思決定支援に取り組む2つのプロジェクトが、異なる視点から研究開発を進めてきました。ひとつは「当事者本人が元気なうちから人生の最終段階を考え対話することを促す」ツール、もうひとつは「医療者をはじめとした支援者が認知症ご本人の意思を可能な限り汲み取り、本人らしい意思決定を支える」ツールです。両プロジェクトはアプローチにこそ違いはありますが、いずれも人生の最終段階に向けて本人がよりよく生きるための方策を、関係する人々の対話を中心として考えている点で共通しています。

 これらの取り組みを題材に「医療・ケアを含めた文化、社会の両面から、よりよい生のための意思決定を支える上でそれぞれの立場から何ができるのか」について、多様な参加者のもと、「意思決定支援」に関する議論を深めることを目指します。同時に、それぞれの立場から課題と思いを持ち帰っていただき、地域での対話につなげていただきたいと考えています。


イベント・報道情報