開催にあたって
東京大学高齢社会総合研究機構 特任教授
平成22年度よりスタートした「コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン」研究開発領域も、発足から4年が経ちました。全3回の公募により17件の研究開発プロジェクトを採択し、高齢社会の課題解決に向けた新しいプロトタイプを創出することを目的として活動してきました。さらに、「コミュニティの高齢化課題解決リソースセンター」の構築を目指し、採択したプロジェクトを有機的に繋いでいくとともに、領域外で展開されている類似した活動との連携について検討を進めております。
今年度は、「第3回領域シンポジウム」と「平成22年度採択プロジェクト 成果報告シンポジウム」の2回のシンポジウムを開催いたします。これまで取り組んできた活動成果をできるだけ多くの方々と共有し、新たな高齢社会のデザインにどのように取り組むべきかを、みなさまとの意見交換を通して一緒に考えて参りたいと思います。
2月11日の第3回領域シンポジウムには、株式会社三菱総合研究所 理事長の小宮山 宏氏をお招きし、『日本「再創造」-活力ある長寿社会へのイノベーション-』と題してご講演いただきます。本領域で検討を進めているリソースセンター構想に対しても、示唆に富むお話をうかがえると期待しております。あわせて、平成23、24年度に採択した11のプロジェクトの取り組みや成果もご報告いたします。
また、平成22年度に採択した4プロジェクトは、今年度終了を迎えました。3月7日に開催する平成22年度採択プロジェクト 成果報告シンポジウムでは、各プロジェクトの3年間にわたる精力的な活動の成果をご報告いたします。高齢社会の課題に取り組む多くの方々に各プロジェクトの取り組みを知っていただき、成果の活用・展開や今後の社会実装に向けて、ご意見をいただきたいと考えております。
多くのみなさまのご参加を心よりお待ち申し上げております。