2016年(平成28年)3月31日をもちまして、領域の活動は終了致しました。

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イベント・報道情報

イベント開催報告

第4回領域合宿
東京都府中市 ホテルコンチネンタル(平成25年12月22日~23日)


 平成25年12月22(日)~23日(月・祝)、「コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン」研究開発領域の合宿をホテルコンチネンタルにて開催しました。領域運営担当者(領域総括、領域アドバイザー、センター事務局)、プロジェクト実施者、社会技術研究開発センター関連職員を合わせて、90名近くが参加しました。
 第4回目となる今回の合宿は、これまでに採択されたプロジェクトすべてが参加する最大規模のものとなりました。領域内外の連携およびリソースセンターの構築についての検討を全体のテーマとし、検討を深めました。
合宿プログラムはこちら


【1日目】12月22日(日)

●平成22年度プロジェクトの成果報告
 合宿開催の挨拶のあと、平成22年度プロジェクト(平成25年9月終了)から成果報告をしていただきました。プロジェクトの成果の持続性や普及、プロジェクトで実施したアクションの科学的評価といった最終年度の取り組みについてお話しいただきました。


●平成23、24年度採択プロジェクト進捗報告
 平成23年度および平成24年度採択プロジェクトからは、ポスターセッションの形式で進捗をご報告いただきました。スペースに余裕があったこともあり、自由に行き来をして相互の情報交流していただくことができました。


平成23年度プロジェクトのポスター発表
平成23年度採択の5つのプロジェクトもあと10か月を切り、最終成果報告へ


平成24年度プロジェクトのポスター発表
平成24年度は折り返し地点を迎えて

●委員会の進捗報告
 領域内に設置されている3つの委員会から、進捗状況が報告されました。
 アクションリサーチ委員会からは袖井孝子委員長から報告がありました。平成24年度の領域合宿の際に、冷水豊アドバイザーからアクションリサーチそのものへの問題提起から検討が進み、成果をまとめたアクションリサーチの入門書の出版が進んでいるとのことでした。
 続いて、情報発信委員会からは、情報発信フォーマットの領域外への発信に向けた検討状況の報告がありました。


 最後に、秋山総括からネットワーキング委員会の進捗状況が報告され、現在領域内で検討が進んでいる<コミュニティの高齢化課題解決リソースセンター>構築構想の説明がありました。高齢化課題解決という共通の目的のもと、領域の枠を超えて活動・組織の連携を目指すものです。これは産官学民が連携とした取り組みとなります。
 全体討論の中で、プロジェクトの継続性、汎用性、自立性の課題から、永沢先生より以下の3つのポイントが示されました。

  1. セグメント・ターゲットを明確化させる
  2. 支援ではなく、自立支援としての視点を持つ
    豊かで人間らしい暮らしをしてもらうために、どうコンテンツが活かされるか
  3. 相反する要素を思い描きなら、事業を展開・構築する
    事業の中で足りない部分が見えてくる可能性がある

 「ビジネスは金銭を払う価値を認めてもらうこと」であり、そのために「事業として足りない部分を連携・ネットワークで補う」との発言からは多くの学びを得ることができました。


【2日目】12月23日(月)

 主に2日目は前日のネットワーキング委員会の報告を踏まえて、高齢化課題解決に向けた個々の活動・組織の連携のあり方に関して、検討しました。

●S-イノベ「高齢社会を豊かにする科学・技術・システムの創成」の活動紹介
 まずは、同じJST内の取組みである戦略的イノベーション創出推進プログラム(通称S-イノベ)の研究テーマ「高齢社会を豊かにする科学・技術・システムの創成」から、プログラムオフィサーの伊福部達先生にお越しいただき、将来的な連携を見据えた活動全体をご紹介いただきました。
 伊福部先生の研究開発テーマでは、産学連携で高齢者の社会活動支援を追及した技術・システムの開発を進めています。


●領域内ネットワーキングに関するグループワーク
 続いて、領域内のプロジェクト間での連携推進に向け、8つに分かれてグループワークを行いました。連携に向けて、

  • ライフパスにそった取組みの再整理
  • プロジェクトごとのプロセス・情報・成果の共有
  • 広報・情報発信におけるマネジメントの役割強化
  • Face-to-Faceの交流促進(交換人事など)
  • プラットフォームの構築

などの提案がありました。


グループワークの様子
事前アンケートをもとに各プロジェクトを組み合わせ、ニーズ・シーズを共有し、
連携のアイデアをまとめました。

●参加者からの感想、閉会
 合宿の感想として、「様々なプロジェクトに携わっている先生方と直接話ができ、示唆を頂き、有意義だった」「RISTEXのプロジェクトが何を目指しているかを共有でき、プロジェクトを進めやすくなった」など、成果があったものと考えています。一方、さらにプログラムの内容を工夫することで、よりプロジェクト間の情報共有を促し、取組みの発展・連携などをもたらすことが可能で、必要であると考えています。  今回の合宿がプロジェクトに有益な示唆を生み、今後の研究開発活動の発展、ならびにプロジェクト終了後の持続性に結び付けられていくことを期待したいと思います。


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