2020.10.13

11/12 (木) アカデミーヒルズ共催「カオスを生きる」第2回 新しい野生:自然・人工物への感性を研ぎ澄ます

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森ビルアカデミーヒルズ・JST/RISTEX/HITEコラボレーション企画
「カオスを生きる」第2回 新しい野生:自然・人工物への感性を研ぎ澄ます

人類は自ら生み出した自然の猛威、暴走する機械とどう共存するのか?
新型コロナウィルスの蔓延、気候変動により激甚化する自然災害、ネット空間での過度な誹謗中傷が巻き起こる炎上など、 科学技術の進展は人間が制御できないものを拡大し、それらに私たちは翻弄されているのではないだろうか? そして今後さらなる開発が期待される人工知能が、社会の隅々にまで浸透したとき、単なる「技術」以上の存在として付き合う対象になるかもしれない。これまで制御できると思われた自然環境や動植物、そして機械のような人工物にさえ、いま私たち人類は新たな共存関係を模索するべきではないだろうか?

新しい野生・・自然・人工物への感性を研ぎ澄ます
今回、アーティスト・菅野創氏による、ホタルなど群生する生物に見られる「同期現象」から着想した群ロボットのインスタレーション作品《Lasermice》の紹介をきっかけに、新しい「生命」=「別の種」への感性について、哲学、人工生命、動物性愛の切り口から議論する。いかに新しい生命と共存していくか、人格(パーソン)概念の研究を専門とする日本哲学会会長・一ノ瀬正樹氏、日本における人工生命の第一人者・池上高志氏、第17回開高健ノンフィクション賞を受賞し「動物との性愛」をテーマにした『聖なるズー』の著者・濱野ちひろ氏、科学技術社会論が専門の佐倉統氏らを迎え、科学技術により生み出された人工物、そして猛威を奮う自然への感性を考える。

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■詳細アカデミーヒルズサイト
■日時:2020年11月12日(木)20:00-22:00
■会場:オンライン開催
■参加費:無料/事前申し込み必要
■主催:森ビルアカデミーヒルズ
■共催:科学技術振興機構社会技術研究開発センター「人と情報のエコシステム」研究開発領域

お申し込みはこちらから

※全6回開催予定(2020年10月~2021年2月)
今後の開催案内については、アカデミーヒルズのサイトおよび本サイトにて随時お知らせします。

登壇者

photo スピーカー
菅野創
アーティスト
1984年生まれ。2013年からベルリンを拠点に活動。テクノロジーの進化や変化がもたらす事物の本質的な変化に自覚的に、新しい視点をもたらすべく作品を制 作する。近年は多数のロボットを用いた作品を主に制作している。文化庁メディア芸術祭優秀賞2回、新人賞1回、審査員推薦作品2回。アルスエレクトロニカデジタルミュージック部門オノラリーメンションなど受賞多数。

photo スピーカー
池上高志
人工生命開発者/東京大学大学院総合文化研究科・広域科学システム系・教授、理学博士
東京大学大学院総合文化研究科・広域科学システム系・教授。理学博士(物理学)。京大基礎物理学研究所、神戸大学自然科学科、などを経て1994年より東京大。複雑系・人工生命をテーマに、生命とは何か?を追求する研究を進める。その一方で、アンドロイドAlterを使ったアート活動(2018年、Scary Beauty, 渋谷慶一郎さんと)も続ける。2018年、ALIFE国際会議を東京で主催。著書に『人間と機械のあいだ』(石黒浩との共著・講談社2016)、『作って動かすALife --実装を通した人工生命モデル理論入門』(共著、オライリー・ジャパン2018)など。2017年に世界のあらゆるものに生命性をインストールする会社、Alternative Machine 社を設立。

photo スピーカー
濱野ちひろ
京都大学大学院・文化人類学、「聖なるズー」著者
1977年、広島県生まれ。
2000年、早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌などに寄稿を始める。
インタビュー記事やエッセイ、映画評、旅行、アートなどに関する記事を執筆。
2018年、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。
現在、同研究科博士課程に在籍し、文化人類学におけるセクシュアリティ研究に取り組む。
2019年、『聖なるズー』で第17回開高健ノンフィクション賞を受賞。
2020年、同作で第51回大宅壮一ノンフィクション賞にノミネート。

photo スピーカー
一ノ瀬正樹
哲学者/武蔵野大学教授、日本哲学会会長
1957年生まれ。茨城県土浦市出身。先祖のルーツは会津。土浦第一高等学校卒業、東京大学文学部哲学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(哲学専攻)修了。博士(文学)。
現在、東京大学名誉教授、オックスフォード大学Honorary Fellow、武蔵野大学教授、日本哲学会会長。
著書に、『死の所有』(東京大学出版会)、『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店)、『放射能問題に立ち向かう哲学』(筑摩選書)、『英米哲学入門』(ちくま新書)、編著に『東大ハチ公物語』(東京大学出版会)、『福島はあなた自身』(福島民報社)、論文に'Normativity, probability, andmeta-vagueness'(Synthese 194:10)などがある。

photo コメンテーター
佐倉統
東京大学大学院 情報学環 教授
1960年東京生れ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所、横浜国立大学経営学部、フライブルク大学情報社会研究所を経て、現在、東京大学大学院情報学環教授。もともとの専攻は霊長類学、進化生物学だが、現在は科学技術と社会の関係についての研究考察が専門領域。人工生命、脳神経科学、放射線リスク、AIやロボットなどさまざまな分野の社会的問題を渉猟しつつ、人類進化の観点から人類の科学技術を定位することが根本の関心。主な著書に、『人と「機械」をつなぐデザイン』(東京大学出版会)、『「便利」は人を不幸にする』(新潮選書)、『おはようからおやすみまでの科学』(ちくまプリマー新書)、『現代思想としての環境問題』(中公新書)など。

photo ファシリテーター
塚田有那
編集者・キュレーター
世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長。一般社団法人Whole Universe代表理事。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。12年より、東京エレクトロン「solaé art gallery project」のアートキュレーターを務める。16年より、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム(HITE)」のメディア戦略を担当。近著に『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(ビー・エヌ・エヌ新社)、共著に『情報環世界 - 身体とAIの間であそぶガイドブック』(NTT出版)がある。大阪芸術大学アートサイエンス学科非常勤講師。