人工知能と労働の代替・補完関係

研究代表者
川口 大司
所属
東京大学大学院経済学研究科
役職
教授
研究開発期間
平成29年10月~平成30年3月

プロジェクトの概要

人工知能の発達が我々の仕事を奪うという懸念が語られて久しい。たとえば、2015年末に出版されたあるレポートは日本の雇用の49%が機械と代替可能であるとしている。これらの研究は従来の職業データベースの労働特性の軸に従って、労働と人工知能技術の代替補完関係をとらえており人工知能技術の本質をとらえたうえで労働との代替補完関係を測定するという枠組みとはなっていない。

本研究開発プロジェクトでは人工知能に代表される機械と労働の代替/補完関係を決定する根源的な原因を概念化し、それをサーベイの質問項目でとらえる方法を開発する。その際にカギになる概念は大規模な電子データの存在の有無と因果関係の把握の困難性にあると考えている。この概念を科学者・エンジニアへのインタビューを通じて洗練したうえで大規模サーベイを実施し、既存の職業データベースを超える新しい職業データベースを開発する。

実施者

川口大司(代表者)

東京大学大学院経済学研究科

教授

浮田宗伯

豊田工業大学

教授

浜口伸明

神戸大学

教授

川田恵介

東京大学

准教授

齊藤有希子

産業経済研究所

上席研究員

近藤恵介

産業経済研究所

研究員