日本的 Wellbeing を促進する情報技術のためのガイドラインの策定と普及
プロジェクトの概要
情報技術は人間の知的作業に効率性をもたらす一方で、ユーザーの心的状態への負の影響も指摘されており、効率性とは異なる視点から、心の豊かさをサポートする情報技術の設計指針が求められている。
欧米で現在採用されている個の主観的幸福に着目したWellbeingの設計指針だけでなく、本プロジェクトでは、日本特有の価値体系(人間同士の関係性やプロセスから生まれる価値等)に着目し、それを情報技術にどのように取り入れるか、また、日本特有の問題に情報技術がどのようにアプローチできるかという点を重視した情報技術ガイドラインの策定・普及を行う。そして、このような取り組みを通して、真に現代社会に馴染む情報技術を創発するプラットフォームの構築を目指す。
本プロジェクトが長期的に目指すビジョンとは、欧米的Wellbeingを補完する日本的Wellbeingを現代社会に実装することによって、日本社会特有の価値観により適応した情報技術の様式を構築し、かつ、国際的なWellbeingの発展にも日本発の提案として貢献することである。そのために、Wellbeingを実現する情報技術のガイドラインの策定を多様な主体が参加できる透明な運用プロセスを通して行い、さらには法律や政策といった社会制度との摺り合わせを具体的に検討する。そのようにして、「人間と技術のなじみがとれた社会」が実現されることを企図する。
実施者
安藤 英由樹 (代表者) |
大阪大学 |
准教授 |
渡邊 淳司 |
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 |
主任研究員 |
チェン ドミニク |
早稲田大学文学学術院・表象メディア論系 |
准教授 |
青山 一真 |
東京大学情報理工学系研究科 |
助教 |
坂倉 杏介 |
東京都市大学 |
准教授 |
生貝 直人 |
東京大学 |
客員准教授 |
水野 祐 |
シティライツ法律事務所 |
代表弁護士 |
参画・協力機関
• 大阪大学 大学院情報科学研究科 |