湯淺 墾道

写真:湯淺 墾道
プログラム総括明治大学公共政策大学院 専任教授

プログラム総括メッセージ

人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)等の急速な発展を背景に、社会のデジタル化は世界規模で、あらゆる場面において浸透しています。社会のデジタル化によって我々は大きなメリットを享受し、社会の利便性は今後もますます向上することが期待されます。しかし、同時に、デジタル化がもたらす負の側面についても、目を向ける必要があります。情報を受信したり利活用したりする立場からは情報過多やフェイク情報の増加、詐欺・犯罪等の被害に遭うリスクの深刻化等、不安や不利益が高まっています。また、情報の発信に携わる側では、情報の品質や正確さは二の次にして人々の関心や注目を集めることに特化した情報発信など受信側からの信頼を得られないような情報発信も増加しています。
これらの問題を情報の受け手側と、発信側あるいは情報そのものとの間の「トラスト」、更には介在する人・組織・情報サービスに対する「トラスト」の形成や維持の在り方の問題と捉え、社会的側面も踏まえた「デジタル ソーシャル トラスト」として、問題が生じるメカニズムの理解・課題把握から対策の開発、さらには課題解決のための社会実装に向けた取り組みを包括的に実施します。

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