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オンラインセミナー 「STI for Global Challenges: International Research Collaboration Against the COVID-19 Crisis」 開催

JSTは、2021年12月15日に「STI for Global Challenges: International Research Collaboration Against the COVID-19 Crisis」をオンラインで開催しました。多様な背景を持つ研究者が、国・地域や学問分野を超えてCOVID-19に関する最先端の研究成果、互いの経験を共有することにより国際的かつ学際的な協力の推進につなげることが目的です。また、科学技術イノベーション分野におけるアジア、ヨーロッパ間の協力促進の機会を醸成することも目指し、11月25日~26日開催の第13回アジア欧州会合サミット(ASEM13)の関連イベントとして、ASEF(アジア欧州財団)との共催で実施しました。

前半のセッションでは、2014年ノーベル物理学賞受賞の名古屋大学天野浩氏による深紫外線LEDによるウイルス対策の可能性についての基調講演が、後半では、並行して行われた2つのトークセッションで、アジア、ヨーロッパ、オセアニア地域14名の研究者が医学、社会科学、生物学、情報科学などの視点からCOVID-19に対する研究成果を発表しました。登壇者の中にはJSTが実施するプログラムである、戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)のe-ASIA共同研究プログラム*や戦略的創造研究推進事業CREST**で支援中の研究者も含まれていました。研究者同士が活発に意見交換をし、また、登壇者間で共同研究の可能性も提案されました。

30カ国から130人近くの視聴者が集まり、開催後実施したアンケートによると、地球規模の課題解決に向けて分野横断的に様々な登壇者を集め多角的にアプローチした点が特に高く評価され、イベントの定期開催を望む声も上がりました。

*e-ASIA共同研究プログラム:東アジアサミット参加国の公的ファンディング機関が連携し、東南アジアを中心とした地域の科学技術分野の研究開発力の強化と地域共通課題の解決を目指し、3カ国以上の多国間共同研究・研究交流を推進する事業です。

e-ASIA Website:
https://www.jst.go.jp/inter/program/multilateral/e_asia.html

**CREST:我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、挑戦的な基礎研究を推進し、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく創造的な革新的技術のシーズ(新技術シーズ)を創出することを目的とした戦略的創造研究推進事業です。

CREST Website:
https://www.jst.go.jp/kisoken/crest/index.html
STI for Global Challenges Website:
https://www.jst.go.jp/world/stichallenges/index.html
  • イベントに参加した登壇者達

    イベントに参加した登壇者達