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Falling Walls 2021において木村周氏と本多達也氏がWinnerに決定

ドイツ・ベルリンで毎年11月に開かれる国際的なイベントであるFalling Wallsでは、既存の壁を壊して社会にインパクトを与える世界中の研究を表彰している。今年は115カ国から1000人以上の推薦があり、JSTが推薦した研究者8名がファイナリストに選出された。さらに、ファイナリスト8名のうち木村周氏と本多達也氏がWinnerに決定した。
Winnerからさらに、10あるカテゴリーからそれぞれ1人ずつ最優秀賞としてBreakthrough of the yearが選ばれ表彰される。

  • Winner受賞者(2名)

    ・本多達也 富士通株式会社 未来社会&テクノロジー本部 Ontennaプロジェクトリーダー
    受賞カテゴリー:Category 6 Future Learning(formerly Digital Education)
    Winner紹介動画:https://falling-walls.com/discover/videos/inclusive-design-teaching-deaf-students-to-programm-sound-experiences/

    JSTの推薦理由:音の大きさをリアルタイムに振動と光の強さに変換し、伝達するユーザインタフェース「Ontenna(オンテナ)」を開発。聴覚に障害のある子供たちにプログラミング学習を体験する機会を提供し、高度ICT社会を担う次世代の人材育成に貢献する研究であるため。

    ・木村周 株式会社アルガルバイオ 代表取締役CEO
    受賞カテゴリー:Category 9 Science Start-Ups(Falling Walls Venture)
    ベンチャーカテゴリーでのピッチセッションの様子:https://youtu.be/lzELmaJFkis?t=3592

    JSTの推薦理由:微細藻類株の研究を活用し代替タンパクや希少な脂肪酸、機能性色素、バイオ燃料などを提供することで、人々の健康を維持し、人口爆発による食糧難、化石資源の枯渇など世界的問題の解決を目指す企業であるため。

    ファイナリスト 選出者(8名、敬称略、カテゴリー順)

  • Category 1 Life Science
    ・辻本泰弘 国際農林水産業研究センター

    Category 3 Engineering and Technology
    ・所千晴 早稲田大学

    Category 5 Art and Science
    ・宮廻正明 東京藝術大学

    Category 6 Future Learning(formerly Digital Education)
    ・鈴木健嗣 筑波大学
    ・福嶋政期 東京大学
    ・本多達也 富士通株式会社

    Category 9 Science Start-Ups(Falling Walls Venture)
    ・木村周 株式会社アルガルバイオ
    ・孫小軍 Bionic M株式会社

Falling Wallsとは:
ベルリンの壁崩壊によるパラダイムシフトを念頭に、科学が既存の壁を壊して社会にインパクトを与える研究を讃える国際会議。2009年に開始され、毎年ベルリンで開催されている。10のカテゴリーからそれぞれ1人ずつ最優秀賞としてBreakthrough of the yearが選ばれベルリンで表彰される。
*Breakthrough of the year(最優秀賞)一覧:https://falling-walls.com/press-releases/109869/