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JSTnews 2025年5月号

JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。

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2025年5月号

特集
安全安心に管理できる水インフラの概念実証
健康リスクを低減する社会の実現を目指して
「多機能ファイバー」で脳機能解明に挑む
生体電気信号や神経化学物質を同時測定

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P.03特集 1― 安全安心に管理できる水インフラの概念実証 健康リスクを低減する社会の実現を目指して

安全安心に管理できる水インフラの概念実証 健康リスクを低減する社会の実現を目指して

私たちの暮らしにはきれいな水が不可欠だ。日本は豊かな水資源に恵まれているが、こうした水を将来にわたって利用し続けるためには現状の水インフラでは十分ではない。信州大学工学部の田中宏明特任教授と東京大学大学院工学系研究科附属水環境工学研究センターの北島正章特任教授らは、水に含まれる微量の病原体や化学物質などの汚染物を管理する新たなインフラの概念を実証し、健康リスクを低減する社会の実現を目指している。

P.03-07をPDFで読む(PDF:1.8MB)

P.08特集 2― 「多機能ファイバー」で脳機能解明に挑む 生体電気信号や神経化学物質を同時測定

 「多機能ファイバー」で脳機能解明に挑む 生体電気信号や神経化学物質を同時測定

脳の中では、神経細胞による電気信号と、神経伝達物質やイオンなどといった化学物質を介して、情報が伝達されている。脳機能を解明するためには、これらの信号を詳細に測定する必要がある。東北大学学際科学フロンティア研究所の郭媛元(グオ・ユアンユアン)准教授は、細い多機能ファイバー1本の中に測定装置を搭載して、さまざまな生体内外の信号を同時に測定することを目指している。郭さんが「バイオファイバトロニクス(Biofibertronics)」と呼ぶ研究分野の幅広い可能性に迫る。

P.08-11をPDFで読む(PDF:1.6MB)

P.12続々・ムーンショット特別インタビュー
2050年を描く
― 地球と調和し資源に制約されない世界の実現へ フュージョンエネルギーの社会実装に挑む

地球と調和し資源に制約されない世界の実現へ フュージョンエネルギーの社会実装に挑む

日本発の破壊的イノベーション創出を目指し、2020年からスタートしたムーンショット型研究開発事業。今回は、23年に新たに設定された目標10「2050年までに、フュージョンエネルギーの多面的な活用により、地球環境と調和し、資源制約から解き放たれた活力ある社会を実現」を紹介する。70年余りにわたって世界中の研究者たちが挑戦してきたフュージョン(核融合)エネルギーの社会実装が目標だ。プログラムディレクターの東京大学大学院数理科学研究科の吉田善章特任教授(核融合科学研究所名誉教授)に、日本科学未来館科学コミュニケーター出沢良樹が聞いた。

P.12-13をPDFで読む(PDF:1MB)

P.14NEWS & TOPICS

NEWS&TOPICS
研究成果
霊長類の脳機能のデジタルツインを開発
研究成果
火星の表層レゴリス粒子が水を安定吸着
研究成果
暗闇で自ら発光して泳ぐクラゲ型ロボット
研究成果
精子細胞の細胞質を除くたんぱく質を発見

P.14-15をPDFで読む(PDF:0.9MB)

P.16さきがける科学人― 大量のナースコール履歴を分析し発生前に予測 看護師の動きを効率的に、患者個人の特性考慮

大量のナースコール履歴を分析し発生前に予測 看護師の動きを効率的に、患者個人の特性考慮

神戸大学 大学院保健学研究科
助教

福重 春菜

P.16をPDFで読む(PDF:1.1MB)

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ISSN 1349-6085

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