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JSTnews 2021年11月号

JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。

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2021年11月号

総力特集
オートファジーが拓く新世界

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P.03総力特集― オートファジーが拓く新世界 60年にわたる研究の軌跡 現在地と見えてきた展望

オートファジーが拓く新世界 60年にわたる研究の軌跡 現在地と見えてきた展望

オートファジーは、2016年に東京工業大学の大隅良典特任教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことで一躍有名になった、細胞内を浄化するシステムだ。現在では、多様な分野から研究者が参画し、体内のさまざまな現象がオートファジーと関連することを見いだしている。そこで今回の特集では、約60年にわたるオートファジー研究の軌跡や最新の研究成果をたどりながら、今後の展望に迫る。

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P.04総力特集― たんぱく質の構造を解明 液-液相分離が反応のカギ

たんぱく質の構造を解明 液-液相分離が反応のカギ

オートファジーは、分解対象となる物質を脂質の膜構造物である「オートファゴソーム」に包み込む。その際に分解するものとしないものを分別している事を明らかにしたのは、微生物化学研究所構造生物学研究部の野田展生部長だ。またオートファジーに関わるたんぱく質の構造を決定するとともに、「液-液相分離」が反応を制御するカギとなることを示した。

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P.07総力特集 ― 多様な機能を発見し実用化 健康で長生きできる社会へ

多様な機能を発見し実用化 健康で長生きできる社会へ

オートファジーが多様な病原菌を排除する仕組みを解明したのは、大阪大学大学院医学系研究科/生命機能研究科の吉森保教授だ。また、加齢によって増加するたんぱく質の「ルビコン」がオートファジーを抑制することを見いだし、関連する疾患の治療薬開発に道を拓いた。現在はベンチャー企業も設立し、研究成果のいち早い実用化に取り組む。

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P.10総力特集 ― mRNAの分解に選択性 疾患との関連解明に期待

mRNAの分解に選択性 疾患との関連解明に期待

東京工業大学科学技術創成研究院細胞制御工学研究センターの牧野支保研究員は、たんぱく質合成に関わるメッセンジャーRNAがオートファジーによって選択的に分解されるメカニズムを明らかにした。

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P.11総力特集 ― ショウジョウバエに着目 筋細胞の再構築で新発見

ショウジョウバエに着目筋 細胞の再構築で新発見

東京工業大学科学技術創成研究院の藤田尚信准教授は、ショウジョウバエの変態期における筋細胞再構築に、オートファジーが関連することを発見し、新たに示唆されたたんぱく質分泌のメカニズムの全容解明に挑む。

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P.12ムーンショット特別インタビュー
2050 年を描く 第3回
AIロボットが暮らしを支える相棒に 人と共に成長し、自律的に学習・行動

AIロボットが暮らしを支える相棒に 人と共に成長し、自律的に学習・行動

日本発の破壊的イノベーション創出を目指し、2020年からスタートしたムーンショット型研究開発事業を紹介する全4回のインタビュー企画。第3回は、目標3「2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現」を紹介する。鍵となるのは、人と共に成長し、自律的に学習・行動するAIロボットだ。少子高齢化が進む中、災害復旧などの危険を伴う現場で働いたり、科学的原理・解法を自動的に発見したり、あらゆる面で人の暮らしを支える相棒として、AIロボットを活用する社会を目指す。プログラムディレクターの名城大学大学院理工学研究科の福田敏男教授に、日本科学未来館科学コミュニケーターの松谷良佑が聞いた。

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P.14NEWS & TOPICS

NEWS&TOPICS
研究成果
乾燥耐性と生産性を両立 植物に作用する化合物発見
研究成果
スマートウォッチで疑似心拍刺激 緊張を緩和し、ストレス制御に道
研究成果
網膜の厚さから緑内障の進行予測 機械学習で世界最高の精度を達成
開催予告
国際化学オリンピックをリモートで開催 2度目の日本主催、OB・OGも運営で活躍

P.14-15をPDFで読む(PDF:1 MB)

P.16さきがける科学人― 誰でもいつからでも研究は始められる

誰でもいつからでも研究は始められる

海洋研究開発機構 地球環境部門 副主任研究員

藤田 実季子

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ロゴ:未来をひらく科学技術 JST news

ISSN 2433-7927

編集発行/ 国立研究開発法人科学技術振興機構 総務部広報課

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