JSTnews
JSTnews 2020年1月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。
P.03濵口理事長メッセージ― 新年のごあいさつ

昨今の日本の科学技術力を示す各種データからは、破壊的イノベーションへの挑戦、基礎科学技術力、産学連携、人材育成など、さまざまな面での課題が明らかになってきています。将来にわたって日本が世界の科学技術をリードし、全ての人々の幸福のため、そして未来のためのイノベーションを創出すべく、JST は科学技術基本計画の中核的な役割を担う機関として、これからも新たな挑戦を続けていきます。
P.04特集 1― 電気自動車を電源に つながる家庭と地域

環境に優しい次世代自動車として世界的に普及が進む電気自動車。その蓄電池が家庭や地域をつなぐ電源になると期待されている。移動を伴う蓄電池の充放電をいかに適切に計画し、家庭の電気代の削減や地域全体の利益の最大化に役立てるか。名古屋大学大学院工学研究科の鈴木達也教授は、最適な解を見いだすためのアルゴリズムの開発に挑んでいる。
P.08特集 2― バイオガスによる燃料電池発電でベトナムのエビ養殖を持続可能に

著しい経済成長を続けるベトナムの主要産業の1つが養殖水産業で、特にエビの養殖が盛んだ。その一方で、有機性廃棄物による環境汚染が問題となっている。この廃棄物から発生するバイオガスにより燃料電池で発電し、養殖池の環境管理に利用するシステムの開発に挑むのが、九州大学水素エネルギー国際研究センターの白鳥祐介准教授の研究チームだ。ベトナムでの実証試験も開始し、エネルギーの地産地消による持続可能な養殖技術の実現を目指す。
P.12世界を変える STORY― 一家に1台パッチ式脳波計 簡単測定で脳の健康を管理

Vol.4 センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム PGV
「パッチ式脳波計」を使ったビジネスを展開する、大阪大学COI拠点発ベンチャーのPGV(東京都中央区)。手軽に脳波を測定できる簡易デバイスを使った健康管理を提案する他、収集した脳波ビッグデータを用いたサービスを企業に提供していく。
P.14NEWS & TOPICS― JSTの最近のニュースから

- 研究成果
- 関節炎の原因細胞を発見 リウマチの新たな治療法に期待
- 研究成果
- 膜透過ペプチドで葉緑体などを自在に改変 効率的な物質生産に道
- 開催報告
- 全国から選ばれた高校生が研究発表を通じて交流 グローバルに活躍する研究者の道へ
- 開催報告
- ダンスで発電、バイオ3Dプリンターなど超スマート社会に向けて CEATEC 2019にJSTから初出展
P.16さきがける科学人― 木材の可能性を求めて歩んできた研究人生

未来社会創造事業
多段階ボトムアップ式構造制御によるセルロースナノファイバーの高度特性発現
東京大学 大学院農学生命科学研究科 准教授
齋藤 継之
ISSN 2433-7927
編集発行/ 国立研究開発法人科学技術振興機構 総務部広報課
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