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JSTnews 2019年6月号

JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。

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2019年6月号

特集
情報科学との協働で栽培技術を革新

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P.03特集― 情報科学との協働で栽培技術を革新

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大自然と向き合う農業は、農家の経験と勘に大きく依存してきたが、情報技術を活用してデータに基づくものへと姿を変えようとしている。さきがけ「情報科学との協働による革新的な農産物栽培手法を実現するための技術基盤の創出」研究領域は2015年に誕生した。農学・植物科学と情報科学の研究者がそれぞれの強みを生かして連携することで、作物の品質や収量を向上させる革新的な栽培技術の確立を狙う。6月号特集は、二宮正士研究総括のインタビューと、今年3月に研究課題を終えた1期生の研究成果を紹介する。

P.03-04をPDFで読む(PDF:1.56 MB)

P.05特集― 100メートル上空から作物個体の生育を観察

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ドローンで空撮した広大な畑の画像を解析し、作物個体の生育情報を得ることに成功したのは、農研機構農業情報研究センターの杉浦綾主任研究員だ。葉の長さや表面温度、草高などを計測し、何万もの作物の時系列変化や病害を個体ごとに検出する。野外環境で育つ作物の形質を高効率に計測・評価する技術は、栽培研究や農業の現場を大きく変える可能性を秘める。

P.05-07をPDFで読む(PDF:1.20 MB)

P.08特集― 農家の経験を受け継ぐ人工知能 甘いトマトは作れるか

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フルーツのような甘さで人気の高糖度トマト。ハウス栽培で成功の鍵を握るのは水やり (かん水)の制御だ。糖度を高めるには生育が阻害されるギリギリの線までかん水を控える必要があるが、その見極めは農家の経験と勘が頼りだった。そこに風穴を開けたのが静岡大学学術院情報学領域の峰野博史教授だ。高糖度トマトの安定的な生産に生かそうと、植物の状態を推定し、かん水を制御する人工知能の開発に挑んでいる。

P.08-11をPDFで読む(PDF:2.32 MB)

P.12数字に見る科学と未来― 節水型耐乾性コムギを開発 乾燥地帯を世界の穀倉に変える

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Vol.10 戦略的創造研究推進事業さきがけ

今年4月、国連世界食糧計画(WFP)などは、世界で1.1億人以上の人が飢餓に陥っていると発表した。人口増加に加え、地球温暖化による世界的な砂漠化や干ばつも食糧不足に拍車をかけている。2100年には全陸地面積の56パーセントが乾燥地帯になるという予測も出される中、乾燥化と食糧不足への対策として期待されるのが、水資源を有効活用できる「節水型耐乾性コムギ」だ。その開発に尽力する宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターの岡本昌憲助教の取り組みに迫る。

P.12-13をPDFで読む(PDF:1.49 MB)

P.14NEWS & TOPICS― JSTの最近のニュースから

NEWS & TOPICSの写真
開催報告
未来の食料問題に挑む 「ありたい『2050年の食卓』」を産官学民が議論
募  集
第1回 輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)募集中
開催報告
未来のコミュニケーションをデザインしたい 若きビジョナリーたちの挑戦が始まる

P.14-15をPDFで読む(PDF:1.21 MB)

P.16さきがける科学人― オンリーワンの実力が共に歩む仲間をつくる

さきがける科学人の写真
CRESTウエアラブルデバイスのための高出力エレクトレット発電の創成

東京理科大学 工学部 准教授
田中 優実

P.16をPDFで読む(PDF:0.93 MB)

ロゴ:未来をひらく科学技術 JST news

ISSN 2433-7927

編集発行/ 国立研究開発法人科学技術振興機構 総務部広報課

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