JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2012年度>2012年8月号
JSTnewsは、独立行政法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.03 CRESTが推進する「元素戦略」の現在、未来
錬金術といえば「魔術、非科学的…」と言われるが、21世紀の日本において、「現代版・錬金術」とも呼ぶべき壮大なプロジェクトが動き始めている。“Made in Japan”の復権を狙う「元素戦略」とはどのようなものか、日本にはなぜ元素戦略が必要なのか、ナノテクに裏打ちされた驚くべき“現代の錬金術”とは─元素戦略研究の一端を、JST CRESTチームの取り組みを中心に紹介する。
P.08 「トンネルトランジスタ」で道が開けた!
パソコンやスマートフォンだけでなく、コンピュータで制御されるクルマや家電などに幅広く使われているLSI(半導体集積回路)。 だが、高性能化、高集積化が進むに伴い、過剰な電力消費や発熱などの問題も深刻化している。「トンネルトランジスタ」はこれらの問題を一挙に解決する省エネデバイスだ。
P.12 人間の痛み、不快の表情、しぐさを再現する歯科用実習教育シミュレーター
歯科臨床教育用「ヒト型患者ロボット“SIMROID®”」を開発
「口を開けてください」の声に反応して口を開け、「痛い!」という声と共に不快な表情をするロボットを前に、実習生たちの緊張が高まる――人の挙動、反応を正確に再現した患者ロボット「SIMROID®」は、診療器具を使った歯の切削などの診療実習に利用できる。このロボットを用いた統合トレーニングシステムの開発に成功した日本歯科大学附属病院の羽村章院長ら開発チームを訪ね、その先進性について聞いた。
P.16 戦略的創造研究推進事業さきがけ 生命現象の革新モデルと展開
研究課題「歴史統計を活用した非特異的感染症対策の予防効果推定」
香港大学 李嘉誠医学院 公共衛生学院 西浦博 助理教授
元素組成を三次元的に解析することができる「レーザー三次元アトムプローブ」。JST CRESTチームで「ネオジム磁石の高保磁力化」の研究を行う宝野和博さんが研究用に自ら設計した。本機を活用して希少元素を使わない強力なネオジム磁石の開発にめどをつけた。