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JSTnews最新号

JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。

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2024年9月号

特集
ゲノム関連技術のELSIを考える 有識者、市民とケーススタディ

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P.03特集― ゲノム関連技術のELSIを考える 有識者、市民とケーススタディ

ゲノム関連技術のELSIを考える 有識者、市民とケーススタディ

ゲノム関連技術の研究開発の進展は、私たちの生活に大きなメリットをもたらす可能性がある一方、生命や種、生態系に負の影響を及ぼす恐れもある。広範で複雑な社会課題を解決するためには、研究開発の初期段階からELSI(Ethical, Legal and Social Issues=倫理的、法制度的、社会的課題)/RRI(Responsible Research and Innovation=責任ある研究・イノベーション)について多様な関係者間で議論する必要がある。JSTでは、RISTEX「ゲノム倫理」研究会とCREST「ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出」領域で、ゲノム関連技術のELSI/RRIについて、有識者だけではなく市民も交えて共に考えるケーススタディを行った。

P.03-05をPDFで読む(PDF:2.0 MB)

P.06特集 ケーススタディ1― 「進化する人工細胞」は生物か否か 参加者の多様な観点から白熱の議論

「進化する人工細胞」は生物か否か 参加者の多様な観点から白熱の議論

RISTEXの「ゲノム倫理」研究会によるケーススタディの一つ目は、市橋プロジェクトを対象に行われた。市橋プロジェクトでは、人工細胞の開発を目標に掲げている。「自己再生産し進化する人工細胞」は生物か否か、という生物の定義に関わる根本的な問いを喚起する点と、それに伴って「人工細胞」という呼称がふさわしいのかなどの点についての市民を含めた議論を期待し、市橋プロジェクトを選んだ、と信原さんは説明する。

P.06-08をPDFで読む(PDF:1.6 MB)

P.09特集 ケーススタディ2― スタートアップ企業、海外売却の是非 学問の発展と国益のバランスはどこに

スタートアップ企業、海外売却の是非 学問の発展と国益のバランスはどこに

RISTEX「ゲノム倫理」研究会によるケーススタディの二つ目は、末次プロジェクトを対象に行われた。同プロジェクトでは、試験管内で細胞を使用しないゲノム合成技術の開発を目標に掲げている。末次さんは、研究成果をもとに設立したスタートアップ企業を2023年に海外の医薬大手企業に売却した。国費で行った研究成果の海外売却の是非や研究成果が悪用された場合の責任問題など、リアルなELSI/RRIの議論が展開されることを期待し、末次プロジェクトを選んだ、と信原さんは説明する。

P.09-11をPDFで読む(PDF:1.5 MB)

P.12連載― イノベ見て歩き

第14回 「AIソムリエ」実現へ電子舌センサー開発 ダイヤの物性生かし1分1滴で液体を判別
連載 イノベ見て歩き

社会実装につながる研究開発現場を紹介する「イノベ見て歩き」。第14回は、ダイヤモンドの物性を生かした超高感度なポータブル型の「電子舌センサー」を開発し、1分1滴で液体の情報を判別できる「AIソムリエ」の実現に取り組む産業技術総合研究所センシングシステム研究センターの大曲新矢主任研究員に話を聞いた。

P.12-13をPDFで読む(PDF:1.2 MB)

P.14NEWS & TOPICS

NEWS&TOPICS
研究成果
光合成細菌を窒素肥料に
研究成果
雨や雪など降水粒子の放射効果を定量化
研究成果
蚊は腹八分目で血を吸い終わる
研究成果
ナノ秒の原子運動を測る放射光技術

P.14-15をPDFで読む(PDF:1.0 MB)

P.16さきがける科学人― テラヘルツ波を制御する人工材料開発 超高効率通信デバイスの実現を夢見る

テラヘルツ波を制御する人工材料開発 超高効率通信デバイスの実現を夢見る

東京農工大学大学院 工学研究院 先端電気電子部門 准教授

鈴木 健仁

P.16をPDFで読む(PDF:1.0 MB)

ロゴ:未来をひらく科学技術 JST news

ISSN 1349-6085

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