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ムーンショット目標10第41回プラズマ・核融合学会シンポジウムのご案内

2024/11/17 14:45

2024/11/17 14:55

開催趣旨

プログラムディレクター 吉田 善章

 デジタル技術をはじめとする未来技術による人類の活動圏の拡大(デジタルトランスフォーメーション:DX)は、同時にグリーントランスフォーメーション(GX)と矛盾しない安定的かつ強力なエネルギー源を必要とします。その有力な候補であるフュージョンエネルギー(核融合反応によって生まれるエネルギー)の実用化に向けて国際競争が激化する中、政府は『フュージョンエネルギー・イノベーション戦略』を策定し、これを受けてSmall Business Innovation Research(SBIR)、原型炉開発、ムーンショット目標10などの具体的な事業が始まっています。本シンポジウムでは、こうした取り組みを俯瞰しつつ、ムーンショット目標10に焦点をあて、核融合および周辺分野の方々の理解と積極的な参画を促すため講演と討論を行います。
 目標10「2050年までに、フュージョンエネルギーの多面的な活用により、地球環境と調和し、資源制約から解き放たれた活力ある社会を実現」では、フュージョンエネルギーを実用化させるために鍵となる科学知と技術の獲得を目指します。ベースロード電源の開発以外にもフュージョンエネルギーの様々な活用技術を2050年に社会実装することを作業仮説とし、そこからバックキャストした課題設定による挑戦的な研究開発を実施します。その成果は、産業界に確実にバトンタッチされ、イノベーションを駆動する「ツール」となって2050年の未来像の実現につながるものでなくてはなりません。
 本プログラムは、核融合研究の学際化を進め、フュージョンエネルギーのステークホルダーを拡大することを戦略の中心においています。様々な科学技術が無数に分岐しつつ進化し生存競争を繰り広げている中、進化の起点となる太い幹においてイノベーションを狙うことで、学際的に大きなインパクトをもつ成果を期待しています。そのために、これまでの「核融合コミュニティー」を超えた,幅広い科学技術分野との協働が必要となります。
 本シンポジウムでは、目標10の事業の設立背景、プログラムのポートフォリオ、他のフュージョンエネルギー研究開発との位置づけ、諸外国の計画,そして他のムーンショット目標との関係などを視野に置きつつ、この計画の概要について説明します。さらに、目標10を指揮・支援する広い分野から構成されているアドバイザリーボードからの期待、新たな提案など、本プログラムが核融合および幅広い科学技術分野へ大きなインパクトを与えるために、今後の進め方としてどのような活動が求められるかについて意見交換を実施します。また隣接分野である中性流体の専門家からみた本プログラムへの貢献および期待についても紹介して頂きます。
 総合討論では、目標10の役割、期待される成果,チェック&レビューやポートフォリオ管理の在り方、他の核融合関連計画、諸外国の計画、そして他のムーンショット目標との関係について、幅広い観点からの議論を行います。

プログラムディレクター 吉田 善章

開催概要

日時 [終了しました] 2024年11月17日(日) 12:45-14:45
会場 タワーホール船堀(A会場)
参加方法 第41回プラズマ・核融合学会年会参加者のみ
主催 一般社団法人 プラズマ・核融合学会
言語 日本語
第41回プラズマ・核融合学会年会詳細 プラズマ・核融合学会Webサイト

お問い合わせ

科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業部 目標10担当
E-mail:moonshot-goal10メールアドレスjst.go.jp