プロジェクト紹介

篠田 裕之PM 写真

目標9 研究開発プロジェクト子どものこころを支援する触覚パートナー

プロジェクトマネージャー(PM)篠田 裕之東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授

概要

幼少期にある子どもは、言語能力や論理的な思考力が完成途上にあります。また、困難を乗り越えた経験もまだ少ないため、ストレスへの耐性を持つことが難しいものと考えられます。こころの不調に陥ったこどもを救い出すためには、言葉だけでなく、物理的なインタラクションと感覚刺激の活用が有効であると考えられます。特に幼少期でのこころの成長のために重要な役割を果たしている触覚の活用が鍵となります。本プロジェクトでは、非接触で多様な触感を再現できる触感再現技術によって、こころの状態を改善する技術を開発します。触覚パートナー、すなわちパートナーとなるAIが、視聴覚に加えて触覚を様々な身体部位に生成し、感情に働きかけます。安らぎや覚醒と強く結びついた触覚によって子どものこころを安定させるとともに、望ましいこころの反応を体得するのを助けます。それぞれの子どもの好みや状況に応じて触覚パートナーの外見や触感も変化し、一人ひとりにとって最適なパートナーとなって子どものこころを導きます。

終了時(2024)年のマイルストーン

養育者が子どもに優しく触れたときに子どもが感じると想定される触覚を、空中超音波によって合成できることを実証します。具体的には、空中超音波による触覚刺激を現実物体による心地よい刺激と比較し、同等あるいはそれ以上の快刺激が生成可能であることを、成人に対する心理物理実験によって実証します。

非接触の触覚刺激が子どもを励ます

非接触の触覚刺激が子どもを励ます

研究開発テーマ構成

研究テーマ構成

課題推進者リスト

篠田 裕之 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
北田 亮 神戸大学 大学院国際文化学研究科 教授

代表機関

東京大学

研究開発機関

東京大学、神戸大学

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