共生ネットワークの分子基盤とその応用展開

研究開発課題の概要

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パンフレットPDF 研究紹介動画
(約1分30秒)

研究代表者

川口 正代司

川口 正代司

(自然科学研究機構 基礎生物学研究所 教授)

1992年 東京大学大学院理学系研究科博士課程 修了(理学博士)
1992年 日本学術振興会特別研究員
1993年 東京大学 助手
2001年 新潟大学 助教授
2003年 東京大学 助教授
2009年 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 教授

プログラムマネージャー

齋藤 雅典

齋藤 雅典

(科学技術振興機構 ACCELプログラムマネージャー)

1981年 東京大学大学院農学系研究科博士課程修了(農学博士)
1981年 農林水産省東北農業試験場 研究員
1993年 農林水産省草地試験場 研究室長
2002年 独立行政法人農業環境技術研究所 研究グループ長
2004年 同 化学環境部長
2006年 同 研究コーディーネータ
2006年 東京大学大学院農学生命科学系研究科 教授 (併任)
2008年 東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター 教授
2014年 ACCELプログラムマネージャー
2018年 東北大学 名誉教授

研究開発概要

CRESTでは、菌根菌注1)や根粒菌形成に共通なシグナル伝達経路に関わる宿主因子を同定し、植物から菌根菌への共生シグナルがストリゴラクトン注2)であることを解明するなど、菌根共生系および根粒共生系を支える分子基盤の知見を得ました。
ACCELでは、CRESTにより創出された知見とフィールドにおける栽培試験を融和することにより、菌根菌のゲノムを解読し絶対共生の分子基盤を解明するとともに、全国各地のフィールドにおいて菌根菌接種試験を行い、リン肥料注3)節減の効果を評価します。それに基づき、菌根菌利用診断技術を開発することで、世界的な課題となっているリン肥料節減のために最適な菌根菌利用技術の開発を目指します。

注1)菌根菌
植物の根に共生する菌類。植物から光合成産物(糖分など)を得る一方で、土壌中へ伸長した菌糸により養分(リン酸など)や水分を吸収し、それらを植物へ供給する。さらに病害抵抗性を高めるなどの働きをする。植物と共生することなしには、生育できない絶対共生菌である。

注2)ストリゴラクトン
植物の成長を制御する化学物質(植物ホルモン)の一種で、栄養に応答して植物の枝分かれを調節するとともに、植物の根から分泌されて、菌根菌など他の生物とのコミュニケーションにおいても重要な役割を担う。

注3)リン肥料
リン資源は有限であり、世界的にその有効利用が求められている。日本はその100%を国外に依存しており、そのほとんどがリン肥料として農業分野で使用されている。そのため、リン肥料節減が重要な課題となっている。
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<目指すビジョンの図> 

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